まず、このノベライズを読んで、その後原作を読みました。
そして、満を持して映画鑑賞しました。
この映画のみでは、大場大尉がどんな人だったのかを描ききるのは無理だと思います。
私は昔から竹野内さんのファンなので、映画の番宣もすべて見ました。
(逆に、主演が竹野内さんじゃなかったら、この作品を見なかったかもしれません)
番宣では、大場大尉のバックグラウンドを取材して、
小説や映画だけでは知ることのなかった人柄を知ることができました。
その上での映画…となれば、正直、原作よりもスケールダウンしてしまった、
この作品の中の「大場大尉」でも、満足できるのかもしれません。
玉砕が当たり前だった時代に、生きることを選んだ大場大尉。
なぜそうなったのか、なぜそのような選択をしたのか。
また、なぜ「畏敬の念をこめて」フォックスと呼ばれたのか。
2時間を超える映画ですが、2時間じゃ描ききれないことが多すぎです。
でも、映画というエンタメとしては、精一杯なのかもしれません。
終戦間際のお話で、戦争に突入していくまでや、
またサイパン戦が大場大尉にとって「初参戦」ではなかったなど、
上記の「なぜ?」の答えになる背景が描かれていません。
だからこそ、ぜひ原作を!
忘れてはいけないのは、
今の、私たち日本人は、こういった犠牲の上で存在しているということ。
子供のころ、戦争に行った祖父(すでに他界)を、
ただ単に「(戦争で)人を殺したことのある、ひどい人」だと思って、嫌いでした。
戦後、父が生まれ、私が生まれた。
そして、私たちは戦前と同じように、「日本」があり、日本人で日本語を話す。
戦争はダメだけど、
命がけで「日本」を守った先人たちに敬意を。
ずっと誤解していた祖父には謝罪を。
19歳で散った大叔父には感謝を。
追記:
この映画がきっかけで、大場大尉以下47名の日本兵のうち、
新倉さんというかたがいまだご存命だということが分かりました。
また、その後、さらに2名の方がご存命だということも分かったようです。