妻を娶り、子を為した望(太公望・呂尚)だが、妻は病によって
この世から去り、望は商王朝をへの復讐計画を実行すべく着々と
人生を歩みます。
立派な人間が実は自分を裏切る存在であったり、自分にとって不
愉快な人物が実は自分にかけがえの無い存在になったりと、人間
のそれぞれの深みに面白みを感じています。
また、物語の中でどのくだりか忘れたが、「人を利用しようとす
れば、自分も利用される」と云うようなことが書かれておりまし
た。私はひどく同感いたしました。私自身、いろいろな思いで今
後、自己展開をしてゆきますが、ともすれば人を頼りたくなって
しまいがちです。しかし、人を利用しようとすれば、相手に利用
されてしまう可能性は大いにあるでしょう。これは心すべきこと
だと思いました。
他に感心する場面としては「商人はモノと同時に信用も売り買い
しているのだ」というようなことですね。商売だけではなく、な
にか志をもっている人間には、その信頼は事を為す時、非常に重
要な要素となるだろうとも思った。
羌族はただ弱い族ではなく、自立を迫られた族だったのでしょう
ね。脈絡は無いかもしれませんが、ここまで読んでいてそう思い
ました。
また、受王の描き方にも興味があります。彼のことを著者はけな
そうとしません。優秀な王であるとほめる部分は多く見られます。
ただ、望との決定的な違いは明るさなのではないかと思ったもし
ました。
さて、これから第三を読みますが、物語の最後にどのような気持
ちになるのかとても楽しみです。