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太公望〈上〉 (文春文庫)
 
 

太公望〈上〉 (文春文庫) [文庫]

宮城谷 昌光
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

古代中国史の中で、この男ほど謎と伝説に彩られた武人はいない。遊牧民の子が、苛烈な試練をへて、商王朝を覆滅する雄渾な歴史叙事詩

内容(「BOOK」データベースより)

羌という遊牧の民の幼い集団が殺戮をのがれて生きのびた。年かさの少年は炎の中で、父と一族の復讐をちかう。商王を殺す―。それはこの時代、だれひとり思念にさえうかばぬ企てであった。少年の名は「望」、のちに商王朝を廃滅にみちびいた男である。中国古代にあって不滅の光芒をはなつこの人物を描きだす歴史叙事詩の傑作。

登録情報

  • 文庫: 490ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2001/04)
  • ISBN-10: 4167259109
  • ISBN-13: 978-4167259105
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
『神の時代から人の時代へ』-千歳に一度の大変革であった商周革命期を扱った作品。

少年時代に父を商王に生贄にされ復讐を誓った望は、肉屋に扮しながら反商の地下組織を率い、やがて西方の雄・周の文王の知己を得てその軍事力をも利用して革命を成し遂げようとする。ところが商王朝打倒が現実のものとなりつつある中、『祖霊を喜ばせるために異民族を生贄にしても心の痛みを覚えない商王朝が倒れた後、どのような王朝がくるべきか』を構想するようになる。そして周を中心とした革命に全力をそそぎながらも、自らは『民族の差異を超えた公平な邦の建設』を理想とし、ついに斉を建国する。
表面的には無名の若者が一国の主となるサクセスストーリーに見える本作だが、実は単なる復讐者から時代の構想者へと主人公が変化してゆくさまこそ宮城谷先生が本当に描き出したかったものではないだろうか。

だから本作は同じ題材をとりあげた『王家の風日』より深いし、おそらく一度読んだだけでは味わえ尽くせないだろう。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ROADRUSH トップ1000レビュアー
形式:文庫
私は横山光輝のコミック「三国志」、「項羽と劉邦」「史記」、小説では陳舜臣の「小説十八史略」、安能務の「始皇帝」から、古代の英雄ものにハマりました。
まだこのジャンルは50作品くらいしか読んでいないので浅学ですが、今のところ鄭 飛石の「孫子の兵法」と、本作が最高に面白い作品だと思っています。

実はもともとエピック・ファンタジーが好きで、E.R. エディスンの「ウロボロス」や、デイヴィッド・エディングスの「ベルガリアード物語」、ワイス&ヒックマンの「ドラゴンランス戦記」などのタイプの作品が好きだったので、すんなり溶け込めました。
ですので、「指輪物語」のような大作ファンタジーが好きな方も、「歴史小説って退屈じゃない?」などと思わずに、ぜひこの「太公望」を読んでみてください。

これを読む前に太公望が仙人として大暴れする、明時代に書かれたとされるファンタジー、安能務の「封神演義」も読んでいたのでそっちも楽しめましたが、宮城谷 昌光の「太公望」は、それよりも遥かに、実に新鮮な面白さでした。

多くの古代英雄ドラマだと、たとえば鄭飛石の「孫子の兵法」の孫武などは、呉国にふらりとやってきて一気に頭角をあらわし、八面六臂の大活躍で常勝してまたふらりと消え去る・・・・といった映画のヒーローのような描かれ方をしていますが、孫武や韓信、呉子、諸葛孔明よりも偉大とされるヒーロー、太公望の、なんと地味で、苦しい戦い振り!

地下活動を続けながら、世界最大の帝国に立ち向かう、レジスタンスな太公望がいます。
そして、この太公望と、彼を取り巻く人々の人物像のすがすがしさは、どの登場人物も、悪役でさえも好きになれます。
太公望が剣術を伝授され、その師匠が謎に満ちた人物であるなど、まるで白土三平の初期のアクション時代劇マンガのようなノリもグッド。

絶望のどん底にいても、希望を捨てずにじわじわと力をつけ、はじめは復讐のための戦いが、やがては人々の為に立ち上がる太公望の姿は感動的です。

ココには釣りをしていて周王を待ち受ける老人の太公望もいなければ、最後に「覆水盆に帰らず」を彼を放り出した妻にしてみせる太公望もいません。
ちなみに世界最初の兵法書といわれていた「六韜」が、実は太公望の作ではないなど、実にさりげなく俗説の間違いを教えてくれるので、結構勉強にもなりました。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
流浪の太公望 2007/11/15
By kojitan
形式:文庫
愛読する作家、宮城谷氏の作品です。
今回描いている人物は太公望。本名は呂尚です。「太公の望んだ人物」
がその敬称の所以とも云われている。古代中華史において、これほど
重要な人物はいないにも限らず、文字が普及し始めたばかりの頃の人
物なので、伝説と史実の中で良く分からない人である。

この上巻では、望(太公望)の少年期に始まり、仲間と離散集合を繰
り返しながら、成長し妻帯者になるまでを描いている。

望は羌族の人だという。羌といえば、遊牧民族。当時の中国には羌族
が多かったようだ。いや、中国のほとんどの族が遊牧をしていたので
あろう。商(殷)だけが突出し農耕を行い、その余剰生産物で交易を
行い、商業を興こしたと考えたほうがよさそうな印象だ。

彼の人生はこの物語が始まった瞬間から商の受王への復讐を一貫した
志としている。

これは殺戮を志した人生を選択した事になる。自分自身も賊にたびた
び襲われ、死地を潜り抜けるのだが、賊が悪であるとするならば、自
分の大志も賊と変わらないというジレンマを望自身が感じている事に、
物語の深みを感じている。

中巻以降も楽しみです。
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投稿日: 7か月前 投稿者: rosso
王家の風日の衝撃にはかなわない。
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投稿日: 11か月前 投稿者: ともぱぱ
中国古代の伝説の人物を描く大作第1巻
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投稿日: 22か月前 投稿者: おがよし@CSS
いりが絶品
著者は研究者並みに歴史、漢字について調べています。
調べたことに関して謙虚な姿勢で接してます。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/7 投稿者: cafe_r
壮大
歴史物の小説が好きでよく読みますが、この本の著者の本は読み進めていく内にどんどんと話に引き込まれ、遠い昔の出来事を題材にしているにもかかわらず、登場人物の織り成す... 続きを読む
投稿日: 2009/8/31 投稿者: 寝る子は育つ
『太公望』(上/中/下)
古代の宗教観や風習などが取っつきにくく感じられがちですが、内容自体はとても分かり易く組まれており、かつ太公望とそれを取り巻く人間関係が複雑に絡み合って、読み終えた... 続きを読む
投稿日: 2008/12/12 投稿者: 斥奉
名セリフ満載の素晴らしい小説
千年に一人の天才軍師と言われる太公望だが、

太公望以前には兵法が存在しなくて、... 続きを読む
投稿日: 2007/2/15 投稿者: ゴルディアス
作者の考えが途中に入り読みにくい
望が成人になりかけのころに起こった

事件で・・・犯人はこの中にいる。

何でもできる人というのは、かっこい... 続きを読む
投稿日: 2006/10/5 投稿者: 地球男児
単純な商王朝打倒の物語ではない
... 続きを読む
投稿日: 2005/4/13
その男、中国にあり
なんとも単純な理由なのだ。... 続きを読む
投稿日: 2005/3/14 投稿者: tin-toy
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