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七色の変化球で翻弄するかと思いきや、ズバッと直球がど真ん中に来たりして。あっと驚く軽業師は、日常の渋い話題、根深い問題を縦横無尽に捌いてゆく。その手際の良さと引き際のうまさがこの本の身上か。
ことばの原っぱに軽やかな言葉が飛び出すと、天野氏のタクトも踊り出す。湧き出る巧みな比喩、意味深いカタカナ表記、独自の文化・文明論。
ことばの演出家、天野氏は技巧にすぐれながらも中身は硬派だ。近ごろの日本を嘆く前に一読すべし。
この本の帯に「正しい日本語よりも、美しい日本語よりも、いきいきした日本語がいい。ことばをめぐる58編のエッセイ」とありますが、まさに、そんな、いきいきしたことばで書かれたエッセイ集です。
発信する人の言いたいことや感情が、ストレートにわかりやすく伝わってくることば。
そして、読む者をハッと引き付けるようなことば。
私にもこんなことばが書けたらイイなあ。
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