本書は仕事を中心に天皇の日常を描く。天皇陛下は憲法が定めた書類決裁、叙勲、大臣任命式のほか、外交、祭祀、訪問などを多彩な仕事を年中無休で続けている。この仕事に定年はないし、なんの権限もない。地方行幸中も軽い病気でも原則休めない(休む時は憲法の規定で委任の決裁をしなければならない)。書類も機械的に許可の決裁をしなければならない。単純な感想だが、日本一偉い人だが、日本一神経を使う人だ。休みなく働き続ける姿には敬意を感じる。
宮内記者といえど、直接天皇の姿を見るのは限られているはずだが、本書はあたかも目の当たりするかのように、天皇陛下を描いている。地方行幸の日程表が示されていたが、分刻みの予定表だ。行幸の車列配置表もあって面白い。