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天皇財閥―皇室による経済支配の構造
 
 

天皇財閥―皇室による経済支配の構造 [単行本]

吉田 祐二
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

明治維新以降、天皇家は三井や三菱をはるかにしのぐ大財閥として、日本経済を“支配”してきた。しかも、戦後、すべての財閥が解体されるなか、天皇家だけは財閥解体されず、形を変えて、今も日本経済を支配しているという。日銀の大株主・皇室による経済支配の痕を綿密に追い、現代日本の経済構造の真相に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉田 祐二
1974年生まれ。千葉大学大学院修士課程中退。出版社勤務などを経て2001年から4年間ヨーロッパ(オランダ)に企業駐在員として赴任。現在も輸出機器メーカーに勤務しながら、政治・経済に関する研究、論文の執筆を行っている。貨幣経済理論および政治思想、近代企業経営史などを研究のテーマとする。SNSI(副島国家戦略研究所)研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 270ページ
  • 出版社: 学研パブリッシング (2011/02)
  • ISBN-10: 4054048773
  • ISBN-13: 978-4054048775
  • 発売日: 2011/02
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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32 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 濱哲
形式:単行本|Amazonが確認した購入
  大骨というか、めざす方向性は悪くないとして、ちょっと枝葉のほうに強引な論理の飛躍やら、データー的立証の不十分さが目立つ。
  天皇家の資産形成で、明治期に最も大きな利益を生み出し、のちの活発な投資活動の原資となる資産を準備したのは帝室林野局の存在だった。徳川家はむろん、木曽檜、秋田杉など諸藩の林業林を、確実な収益源として皇室の所有に編入したことが、明治後期からのリスク投資を可能にしたものだったこと、また昭和1桁代には、皇室所有農地のほとんどを売却してしまい、天皇家が小作争議の標的にならないように処分していた事実も見逃している。
  ついつい、戦後の常識でものごとを捉え克ちになるが、明治・大正期の日本では、まだ、金融業や製造業、植民地経営への出資は、リスクの高い投資と看做され、いちばん安全確実なのは不動産、なかんずく林業や農地への投資だったというのが真実で、たまたま、日本帝国の発展と共にリスク投資も成功したわけだが、はじめから予定調和的に大きな利益を見込める事業だったわけではなく、天皇家の側から見ると、いわば政府の施策への「お付合い」というのが適当(伊藤、山縣ら元老の政治資金の出処でもあった)なところだろう。
  天皇家が、昭和という大衆化社会(普通選挙制の施行)の時代を迎えたとき、軍部はその「健兵主義」により兵力の源泉たる小農民や小作農の存在を重視する一君万民型イデオロギーで軍ファシズム運動に天皇家を取込もうとしたわけだし、ブルジョア政党や財界は、逆に「君臨すれども統治せず」の純経済的に天皇家の存在を絞ることで政治の埒外に祭り上げようとした。
  しかし、西園寺、近衛、木戸らの宮廷勢力には、公家的な自己保存本能があるだけで、そのあいだを定見なく右往左往していたというのが実際で、旧宮内省などが、連合軍が思い込んだような意味で、財閥的に強い主体性をもって日本の政治、とくに侵略戦争や植民地支配を積極的にリードしようとしたわけではないというあたりが歴史的に見て妥当なところではないかと思う。
  もちろん、当時の日本の国民経済規模からみて、総生産の5分の1にもあたる「大きすぎた天皇家の経済力」が、各界各勢力角逐の標的になったことは否定できないが、本書では、いささか単純化されすぎて舌足らずの嫌いなきにしもあらずとする。
  そのへん、本書の論理は、いわば骨格標本であるにすぎず、さらに肉を付け血を通わせる論証が必要といえるのではないかと思う。
このレビューは参考になりましたか?
36 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By つくしん坊 トップ500レビュアー
形式:単行本
 「天皇財閥」とは聞きなれない言葉である。これは、戦前において、天皇家を財閥家族に、宮内省を本社機構に、日本銀行や横浜正金銀行、満鉄、日本郵船など、天皇家が株式保有していた企業グループを、民間の財閥になぞらえたものである。その資産規模は、三井財閥、三菱財閥などの数倍を上回る。本書は、この天皇財閥を、膨大な文献を用いて丹念に追い、その全貌を明らかにした、類のない本である。明治から現代に至る日本の裏の支配構造を解き明かした本としてお奨めできる。

 明治初期から、天皇家には多額の予算が付けられていたが、その経費の一部が国債や株式に投資され、財産蓄積が行われた。伊藤博文や山縣有朋などの元老たちからは、全面的支援の全面的な支援が行われた。天皇の権力強化は、すなわち元老たちの権力強化につながるためである。国家総動員体制に至ると、天皇財閥が、日本銀行を通じてすべての財閥を支配するピラミッド構造が完成する。この事実は、これまで余り注目されてこなかった、日本の裏の支配構造として重要である。特に、西園寺公望に育てられた木戸幸一・近衛文麿・原田熊雄の「西園寺チルドレン」は天皇財閥の経営グループとして、敗戦前後の国政を実質的に支配した。

 敗戦で、天皇財閥の資産は大部分が没収された。このため、戦後は天皇財閥による企業支配は消滅した。しかし、政財界人脈や閨閥などを通じて、天皇財閥は隠微な形で生き残っている。その特徴は、アメリカとの密接な関係である。どうやら、戦後日本の「国体」は、アメリカへの従属に宗旨替えしたようだ。こうして、天皇財閥論は、「属国・日本論」(副島隆彦)へとつながっていく。日本の支配構造を理解するため、興味の尽きない本である。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By もなか VINE™ メンバー
形式:単行本
内容以前に市井の一研究者の著作という点に頭が下がる。
戦前の宮内省が天皇家の金庫番として機能していたこと、それが持ち株会社を通じた財閥支配の構図と酷似していること、むしろそのモデルにして最大の財閥が宮内省であったこと等が実証的に記述される。天皇の訪米が実はロックフェラー家との20年越しの「約束」であったことなど歴史の裏の人間模様が興味深い。真偽は不明だが、戦前、天皇家が大株主であった日銀の、現在の株主が他ならぬロックフェラー家であるらしいことが、本書を読めばある種必然であるようにも思えてくる。
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おしい
タイトルにひかれて購入。

それなりに「ふーん」っていうのもあるのだけど、いまいち話にインパクト
がなかったかなー。おしい感じ。
投稿日: 11か月前 投稿者: goshihiro
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投稿日: 13か月前 投稿者: corsa_rx
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