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天皇の世紀〈9〉 (文春文庫)
 
 

天皇の世紀〈9〉 (文春文庫) [文庫]

大佛 次郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

政権を返上した徳川慶喜に、官位辞退と領地返納の命が下された。慶喜は大坂城へ退き恭順の姿勢を示すが、その真意は定かでない。時を置かずして起こった鳥羽伏見の戦いには、薩長軍の銃火に刀槍で挑む幕軍の姿があった。滅びゆく時代を象徴するがごとき戦闘と慶喜の不可解な東帰により、内乱の大勢は決する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大佛 次郎
明治30(1897)年、横浜市生れ。本名・野尻清彦。長兄は英文学者の野尻抱影。大正10(1921)年、東京帝国大学政治学科を卒業後、鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となったが、翌年外務省条約局勤務(嘱託)に。13年、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎の筆名で、「隼の源次」、ついで「鞍馬天狗」シリーズ第一作「鬼面の老女」を発表、作家活動をはじめる。時代小説から現代小説、歴史小説、ノンフィクション、エッセイと、幅広いテーマとスタイルで多くの作品を手がけた。昭和48(1973)年4月30日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 380ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/9/3)
  • ISBN-10: 416777397X
  • ISBN-13: 978-4167773977
  • 発売日: 2010/9/3
  • 商品の寸法: 15.4 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
鳥羽伏見の戦いを経て、大阪城から脱出する徳川慶喜の心情模写が興味深い。結局戦う気があったのかなかったのか「司馬史観」と異なり、本書からは明らかではない。恐らく戦う肝と気も充分にあったのだろう。一方、堺事件は新政府の外交の不慣れが引き起こした不当な事件であることに気づいた。現在の政府の外交下手を改善する教訓がある!
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By 金吾庄左ェ門 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 大政奉還により事実上幕府が消滅し、その次の政権運営を巡って、旧幕府と薩摩・公卿の駆け引きが始まります。当初は、土佐をはじめとする徳川に同情的な大名の存在もあって、何としても徳川を武力粉砕したい薩摩・公卿の思惑は外れます。しかし岩倉具視の決意や、薩摩の江戸擾乱作戦(やりすぎだとたしなめている)もあって、ついに鳥羽伏見の戦いという武力衝突に至ります。
 兵力でこそ有利な旧幕府軍でしたが、士気や兵器の差はどうしようもなく、会津藩兵の奮戦が唯一の救いでした。そして徳川慶喜は大坂城から江戸へ逃走し、残った旧幕府軍もあっけなく城を明け渡します。大坂をほぼ無傷で手に入れたのは、新政府にとって大きなプラス要素となりました。しかしながら、せっかく出来た新政府も薩長の軍事力はあっても、肝心な金が無いという大変な状況の中、堺事件という大きなトラブルを抱え込んでしまいます。
 それにしても、薩摩が大政奉還から鳥羽伏見の戦いに至るまでに、あれやこれやと確実に手を打っているのに対して、慶喜はどこか見通しが甘かった思いました。
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