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最も参考になったカスタマーレビュー
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
全十二巻堂々の復刊 その三,
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レビュー対象商品: 天皇の世紀〈3〉 (文春文庫) (文庫)
大老・井伊直弼が桜田門外で暗殺され、老中・安藤対馬守が襲撃され、生麦事件を始め外国人が襲撃・殺害される事件が続発し、攘夷に名を借りたテロリズムが横行します。その中心は水戸藩士ですが、徐々に薩摩や長州の藩士も登場します。現代で考える以上に、当時は武家階層から庶民に至るまで、攘夷思想の方が強かったようです。渋沢栄一もそんな一人だったようです。長井雅楽の優れた方策も結局は日の目を見る事はありませんでした。幕府も、咸臨丸(当時としても相当なボロ船)をアメリカに派遣。太平洋横断という偉業を成し遂げますが、その後にヨーロッパに派遣した使節は、あまり褒められたものではありません。これも幕府には外交能力が無かったからだとしています。そして、公武合体の名の下に和宮降嫁を実現させて、幕権を回復しようとしますが、これも上手くいかず、朝廷を勢いづけてしまいます。当時の公卿が、低い七位八位の官位を蕎麦屋や魚屋の亭主に売っていたと言う記述には驚きました。
5つ星のうち 5.0
司馬遼太郎よりも読むべき本,
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レビュー対象商品: 天皇の世紀〈3〉 (文春文庫) (文庫)
幕末の歴史を重戦車で押していくように描ききる大作。寺田屋事件、京都における浪士の横行等、当時の書簡、記録 を縦横に用いながら、ありとあらゆる関係者の動きを配して 描いている。第三巻は特に京都における凄惨な成り行きを 見事に描いている。 幕末から維新への歴史は現代のわれわれを作る土台であり これぐらい重厚な書物を国民が共有できれば日本のために どれほど良いかと思う。 司馬遼太郎も否定しないが、この大佛幕末史は司馬のように 人物に着色(脚色とまで言わぬが)し、風土と時代が与える 人物への陰影をことさらに描くことに禁欲的である。その点で 私としてはより高い評価が与えられる。 一見ひたすら細部を描写し続けていて、人によっては平板な 書に思えるかも知れない。しかし、これほど完成度が高い 史書はほかにないと思う。未完であることが惜しまれるが、 いささかも価値が損なわれるものではない。本当にすばらしい。
5つ星のうち 5.0
咸臨丸の旅がこれほど面白かったとは!,
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レビュー対象商品: 天皇の世紀〈3〉 (文春文庫) (文庫)
前半の福沢諭吉の視点からの咸臨丸の渡米が大変面白い。勝の影が全く無いが、これほど彼らの旅が波乱万丈で面白いものだとは思わなかった。後半の攘夷、生麦事件の顛末などは読んでいて気分が暗くなるが、前半で十分リカバーした巻。
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