この下巻での内容で私が最も衝撃を受けたのは、あのイエズス会の宣教師であるザビエルが日本にやって来た本当の目的はキリスト教の布教ではなく、火薬と銃の取引による商売で多額の利益を求めてやって来た・・・事にある。と、著者が断言されていた事である。
学校の授業でも確かにキリスト教の伝来と同時期に鉄砲の伝来もあったと習ったわけだが、この火薬を手に入れる為に、多くの若い日本人女性が(本書内では50万人も異国に奴隷として売られていった。・・・とか)キリシタン大名の命令により火薬と引き換えに売られていったという。・・・この行為は正に売国奴ではないだろうか?強力な武器欲しさに自国領の人間達を奴隷貿易の商品にしてしまうのである。あの高山右近らのキリシタン大名達が・・・である。そして、ロザリオに「おぉ、神よ、私の犯した罪を赦したまえ・・・」と祈っていたとしたら、何をか言わんや・・・」であろう。
もうひとつ、衝撃を受けた事があった。・・・それはイエズス会はあの信長や秀吉が活躍した時代から、ゆくゆくは中国を侵略すべく下準備を極秘裏に進めていた・・・という事である。若しかしたら、その為の前線基地として日本を有効に活用する為に、火薬や鉄砲を売りに来たのかもしれない。そう思わせるフシを信長に見る事が出来る。ご存知のように信長は後に鉄砲を大量に生産して、世界で初めて地上戦で鉄砲を本格的に使った戦国武将であったが、キリスト教の布教を認め、安土城には最上部の天守閣の中にある部屋には古代中国の三皇五帝が信長自身を敬う様に描かれた屏風が存在した事などは、正しくこのイエズス会の先兵として信長は日本の天下布武に邁進してった・・・と考える事はあながちフィクションでもないのではないか?と想像する。
そして、終戦記念日である「8月15日」とは、ザビエルが日本に進出して来た記念日でもあるという。この日に「無条件降伏を」強いられた日本は、確かに戦後のある次期に国ごとカトリック教国に改宗させられる計画に乗せられる所だった・・・のではなかろうか?