〜祭事・政事の「まつりごと」に忙しい天皇〜
もともと、古代からスメラミコト(大王)は、祭事と政事を掌ってきた。一方では神々を祀ることによって人々の心を澄ます役割を果たし、他方では領域を治めることによって人々を統べる役割を果たした。すなわち、両者を兼ねて掌る「スメラミコト」は「天皇」として平成の現在に至る。
本書で詳述していることは、象徴として祭祀と国事行為としての公務についての二点である。宮内庁のホームページには簡略ではあるが、公開情報があるので、便利である。
1 年始と毎旬・毎朝の拝礼‥四方拝・歳旦祭と元始祭、毎月の旬祭と毎朝の御代拝
2 自然神などに祈る祭祀‥皇居内の稲作と養蚕、豊作を祈り祝う神事、ツミ・ケガレを祓う行事
3 祖先神などに祈る祭祀‥賢所御神楽と神武天皇祭、皇霊祭・式年祭・先帝祭、天皇に関する臨時祭
4 憲法の定める国事行為‥内政関係の国事行為、外交関係の国事行為、国事行為にあたる儀式
5 象徴としての公的行為‥皇居での儀式・行事、都内・地方への行幸啓、外国との親善交流
国民が思っているよりずっと、天皇陛下はお忙しい。