科学と音楽はその歴史の大部分を共有してきた。そんな当然のことが見向きもされなくなり、科学は実用性へ、音楽は心の実用性へと駆り立てられ、それぞれの道を突っ走るようになった。歴史に埋もれた神秘思想を発掘しながら、両者の発展と関連を浮かび上がらせる。完全な理論化が果たされた科学も、最初は神秘思想の中から成長していったという興味深い事実。天体運動と音楽の無意味な関係。さらにはニュートン、ケプラーといった近代科学者の非科学的な思想の数々。ページをめくるほど好奇心をそそられ、面白いだけでなく、立派な教養にもなる1冊。