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天獄と地国  (ハヤカワ文庫JA)
 
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天獄と地国  (ハヤカワ文庫JA) [新書]

小林 泰三
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

頭上に地面、足下に星空が広がる世界。人々は僅かな資源を分け合い村に暮らしていた。村に住めない者たちは「空賊」となり村々から資源を掠め取るか、空賊の取りこぼしを目当てに彷徨う「落穂拾い」になるしかない。世界の果てにもっと人間の暮らしやすい別天地があると確信した、落穂拾い四人組のリーダー・カムロギは、多くの敵と生き残りを賭けた戦いを繰り返し、楽園をめざす旅を続ける―。傑作短篇の長篇化完全版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小林 泰三
1962年京都府生まれ。大阪大学基礎工学部卒。同大学院基礎工学研究科修了。1995年、「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞して作家デビュー。以降『人獣細工』『肉食屋敷』などの作品集で、緻密な論理とグロテスクなイメージを特徴とするSF・ホラー短篇の名手としての評価を確立した。2001年発表の『AΩ』、2002年発表の短篇集『海を見る人』(ハヤカワ文庫JA)で、日本SF大賞に連続ノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 436ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/4/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4150310300
  • ISBN-13: 978-4150310301
  • 発売日: 2011/4/30
  • 商品の寸法: 15.8 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pico
「科学的知見および科学的論理をテーマの主眼に置いたSF作品」、という意味で、この作品は正しくハードSFです。初歩的な物理学の知識がなければ、この作品の世界観を理解することは難しいでしょう。
主人公が世界の謎を解き明かす過程や、敵との戦闘などは、非常にリアリティのある描写を楽しめます。小林泰三の得意なドロドロぐちゃぐちゃな描写もかなりあるので、それが好きな人も満足できるでしょう。

解き明かされない謎も多く、続編を企図しているのかもしれません。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Yielder
高度なSFは『ホラー』と見分けが付かない、という感想を小林氏の作品にはいつも抱きます。

この作品も同様、「重力が逆転した世界では、何もかもが空に向かって無限に落下していく」とか「体組織修復の為に注入された一兆個のナノマシンは、大部分が体細胞と融合し、既にそれ無しでは一瞬足りとて生存できない」とか、想像するだけで身の毛がよだつ設定があちこちにちりばめられています。そしてそれらを容赦なく想像させてしまうのが氏の文章の特長。

他にも「真空に晒された人間がどう感じるか」「かつて重力が地に向かって働いていたとすれば、何故現在は天に向って重力が働くのか」「真空での戦闘においていかに核兵器が非効率的か」等々、純粋なSF要素も多々あります。

加えて数百メートル級怪物兵器同士の闘争、魅力的なキャラクター群(全裸少女もいるでよ)、さりげないパロディ(やっぱりプラズマ弾は両手をクロスして放つんですね……)まで詰まっているとなれば、一冊で何粒もおいしい作品であると言えるでしょう。

惜しむらくは、文庫版432頁を費やしつつも、物語が全く完結の気配を見せない事。購入なされる方は、その点を事前に知っていないと肩透かしを食うこと請け合いです。その分で星マイナス一。
ただし、後書きを読む限りでは続編の執筆にも十分な期待をもてそうです。
「勝ったっ!第一部完!」で終わる心配はまず必要はないと思われます。

補足
いろんなところで「エヴァっぽい」て言われてますが、私はむしろリヴァイアスだと思います。
ヴァイタルガーダーに惚れている人はとりあえず読んで損は無いと思いますよ。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ENO2011
この人の作品を読むのは、AΩに続いて二作目。
AΩでは、冒頭、ハードな宇宙異世界描写が続いたけど、これは、全編そんな感じ。
ただし、この作品では登場人物たちは、ただの人類だけど。
失われた超科学によって作られたであろう、重力の方向が逆転した人工宇宙世界が舞台。
その世界設定と、そこに取り残され、忘れ去られ、あるいは幽閉されたであろう、人類の生活ぶりをまずは徹底した描写で描いている。
重力が逆転してるから、天井にぶら下がりながら、行動するのよ。
で、失敗したら、宇宙に落ちていくわけ。
過酷な世界でぎりぎりの生活をする村人たち、それを襲撃略奪する空賊、そのおこぼれを狙う落穂拾い、そして超古代兵器を武器に勢力を誇る帝国。
個人的なビジュアルイメージは二瓶勉のバイオメガの後半の宇宙世界を連想しながら読んだ。
そして、この世界で何とか生きながらえている落穂拾いが偶然見つけた、古代超科学遺跡兵器を頼りに、この世界を脱出して本当の?正しい重力?の世界へたどり着くまでの冒険譚が物語になっている。
超兵器同士の決戦、攻略を軸に、スペースオペラとして、面白く一気に読める内容。
宇宙船もたくさん出てくるし、宇宙船同士の攻防戦や重力の逆転した真空世界の描写等もおもしろい。
宇宙、真空が舞台にもかかわらず、AΩでもそうだったけど、この作者の趣味なんだろうけど、なぜかグロで汚く臭い描写も満載だ。
そして、ついにたどり着いた表の世界がラストシーン。
最後に何が起こっているのか、続編はあるのかな。
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