読み始めたら一気に読ます。宮部みゆきの力量は健在。「震える岩」でも感じたことであるが、レギュラー入りを果たした右京之介は以前より存在感は増しているものの、せっかくの算学がまだ活かし切れていない。使いようによっては非常に独創的な探偵になると思うのですが。お初の霊感と彼の算学で世を震撼させる大事件を解決する、そんな物語を第3段では期待しています。
今回は「美しさとは何か」がテーマである。残念なことに宮部に欠落しているものを発見してしまった。それは人を惑わす色香です。どうもお初ちゃんはまだまだ子供みたいで、そのことが作品全体の描写にも影響しているみたいです。本当は今回の妖怪、妖しい美を描くには絶好のチャンスだったのですが。