アウトローの描き方に力が入りきっていないのは、この頃の時事ネタを意識したからか、愛着が減ってきたからなのか。遼と北岡の作戦も、姑息すぎてどう突っ込んだらいいのか。
新しく登場した女キャラ、描き方によっては親しみを感じたかもしれない。彼と知り合うキャラのほとんどは、そこそこに麻雀が打てて馴れ馴れしい性格だ。瞬、谷口さん、正也、市居淳平、北岡、今回の女キャラ、目を治療してからの海輝。馴れ馴れしい性格の人というのは、そうそう周囲にいるものではない。女キャラが「〜って呼んで」と希望しても、子供でも、だ。取り巻く人々が才能を伸ばしてくれる役割ばかりな瞬といい、「カオス」だ。
まさか海輝を静香よりも嫌いになる時が来るなんて。海輝よ、お前は彼に憧れてたんじゃなかったのか。なぜ瞬に鞍替えした。お前にとって彼とはその程度の人間だったのか? ウルトラマンも何もないもんだ。瞬への呼びかけも「瞬兄ちゃん」から「瞬ちゃん」になっているし。作者もイベント(田浦姉弟が訪ねてくるなど)の時くらい彼に打たせてやれよ。静香はどうしたんだ。彼に失望したか女キャラに嫉妬して途中退場か? それにこの髪は染めてるのかよ。表情も髪型も完全に別人だ。顔も忘れてしまったのか。練習すらしていなかったのだろうか。自分は彼女が嫌いのままだが、この仕打ちは悪質すぎる。
それにこの巻で自分の中で天牌に関する疑惑は、ほぼ確定的になった。今までにも疑わなかったわけじゃない。でも、出どころが出どころ(某所)だけにぎりぎりグレーゾーンどまりに落ち着いていたのだ。仮に疑惑通りではなくて偶然が重なっただけだとしても、展開(渋谷戦の彼の棄権すらも、賢治と健次郎の対決も予想されていた)を読者に読まれるようでは作者としてどうかと思う。かつてのような衝撃を生み出すことは困難でも、置いてけぼりにして突っ走って欲しいのだ。