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5つ星のうち 3.0
乾いた空気を殴れ,
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レビュー対象商品: 天牌 38 (ニチブンコミックス) (コミック)
渋谷戦、嫌な奴を描くのに、陰惨な手法を使うなよ。それ系のサスペンスじゃないだろ。登場人物紹介の山田と中釜はもう一回り小さい大きさにして欲しい。二人とも初登場時よりも器の小さい人間になってしまった。名前は与えられているのに、他の観戦者と変わりない思考になった。「気鋭」だの「熟練」「波城組の第三の男」だのといった呼び名が似合ってた性格は一体どこへ…。「『彼』は終わりだ」という言葉ではなく、忘れかけていたひたむきさを共有したくなる役割になぜ回ってくれなかったのか。菊多(新宿戦は回想祭りが終わったけど、まだ本格的とは言えないようだ)も今になって津神の強さに感心するとも思えないし、おそらく「渋谷戦で波城が負けたら、それは自分が呪いをかけたからだ。」と考えないようにしているのだろう。彼等が「彼」を叩きのめしたのではないにしても、「彼」が再び強くなれなかったら、やはり後悔するようになると思う。 なぜ、本編に雨は降らなくなったのだろう。ここでの雨は、文芸作品や歌に使われるような「転機と決意」を意味するものなのに。これ以外に根拠はないが、渋谷戦開始から静香の電話までの間に降っていたら陰鬱な対戦にはならなかったろう。「彼」と田浦家、菊多と三國・黒流会が和解することは叶わなくなったとしても、他は何とか修復できたかもしれない。乾燥しきった空気と街は、「彼」と三國の和解もほぼ絶望的にしてしまった。
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