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5つ星のうち 3.0
さりげなさの裏,
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レビュー対象商品: 天牌列伝 (ニチブンコミックス) (コミック)
健次郎が祥吾さんの計らいで黒流会の打ち手になる話)は描き下ろし。そのせいか雑な部分も目立つ。陽一の表情は手抜きだし…。賢治を打ち手にする話なら八角や健次郎の記憶がいい加減という説明がつくけど。本編で何十巻に渡って辛い扱いを受け続けているキャラにもいえることだが、名前や姿さえ出しておけばどんな状況だろうとファンが喜ぶというわけでもないのに。陽一を立ち会わせたのは祥吾さんで、理由は自分がなぜ黒流会の打ち手ではなくなるか(外部の絆を大事にしすぎるのが彼らとは合わなかった)、伝えるためなのか。もしそうなら彼にも彼らにもその真意は伝わらなかったのか。彼らは渋谷戦が終了しても内部の絆のみにこだわりすぎているから。賢治もかつては彼らの仲間だったのだし。そして祥吾さんの話でも、大人は逃げる目的で旅に出るわけではなく、若者の旅は逃亡目的という違いがさりげなく現れているのだ。その意味では北岡も「大人」だろう。辛い思いをし続けているキャラの棄権に一枚噛んでしまうことからも。入試から逃げたのではなく、仲間の死を受け入れに向かったのだ。外伝の義明が逃亡ととれなくもない旅に出ることがあるのは、心が若いからだろう。瞬と会うまでの数年間でどうして変化したのか。北岡静一、列伝を読むまでは老若男女問わずピシャリと注意できるのはちょっとかっこいいと思っていた。しかしこの本では家族から厳しく言われてもそれで耳を塞ぎたくなる状況に発展したことはないようなので(「てっぺん」で家族をすべて捨ててしまう夫人の言動がまさにそれだった)、その延長の感覚くらいで注意しているのではないかと思うようになり、少々複雑だ。 祥吾さんと若者の話は時代劇的展開を思わせなくもないが、無理にかっこ良くしすぎていないという点は評価したい。若者の恋人がはっきりと感謝の思いを示していないのも。しかし敵役が…。スターシステムキャラにこだわるなら、海輝を大人にしたような、よく主人公に使われることが多いキャラがいるじゃないか。海輝は目の症状も考え方も適当に思い付いた印象が強いのだから、大人キャラとして活躍させて欲しい。
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