「天然石検定」の教科書「天然石がわかる本」と同じマリア書房の出版で、大きさも同じA4判。
天然石がわかる本が宝石や天然石として見かける石を広く紹介していたのに対し、
こちらは書名の通り、水晶に特化した本で、104ページ中43ページが水晶を巡る歴史や水晶のバリエーション(カルセドニー類は含まず)を紹介している。
写真が大きくきれいで、磨いたものや原石などたくさん写しているので、見ているだけでも楽しい。
意外に鉱物的内容・石を巡る伝承の視点で説明されているので、アメジストやシトリン、スモーキーなど従来からある水晶のバリエーションについては、パワーストーン的見地ではなく、ちゃんと基本を知るのには良い内容だと思う。
逆にその視点が「パワーストーンから生まれた愛称」として紹介されているスーパーセブンやヒマラヤ水晶などの説明では仇になっていて、やや誤解を招くのではないかと思われる写真・説明がある。
(たとえば、ヒマラヤ水晶のページには、一般的なヒマラヤ水晶であるインド産・ネパール産の石が載っていない。エレスチャルの中のカテドラルとして紹介されている石は、一般的にカテドラルといわれる石とはずれている、スーパーセブンの産地についての記述がない……など)
パワーストーンの説明は明確な定義がないので間違いであるとは言い切れないが、スタンダードども言いがたい。
本の残り半分はアクセサリーの作家紹介、風水の話、連載小説?など。
巻末の石の簡単な鑑定の話や、ミネラルショー・レポートはおもしろい。