最初に出た「天然石がわかる本」には「上巻」の表示がなかったので、いきなり「下巻」を見てちょっととまどい。
今回取り上げられているのは、アイボリーやパール、コーラル系など、「石」とは言い切れないものも多いです。
バリサイトやガスペアイト、ユーディアライトなどの比較的マイナーな石も取り上げられています。
個人的にはグラニット(グラナイト・花崗岩)やマッド・ストーン、サンド・ストーン(泥岩・砂岩)、ライオライト(流紋岩)など、ジャスパーなどに間違われている石がきちんと紹介されていたあたりが興味深いものでした。
しかし、上巻に比べて著者の私見が目に付くのが、いささか残念。
クリノクロア(クローライト)の項の写真のところに「時代の流れか! かつてこれほど地味すぎる石が宝石として流通したことは記憶にない」とありますが、これは余分な記述でしょう。
そのほか、説明の中で「右ページの中段の××のとなりの小さな原石」などのように石を指示するのがわかりにくい。写真に番号を付けて欲しかった。
教科書として用いていないので、その点での評価はしませんが、写真がきれいで、原石や加工品などバリエーションがあること、パワーストーンに偏りすぎない解説、加工処理の情報、フォルスネームなど、天然石についてのスタンダードな情報が得られる本としておすすめ。