恥ずかしながら寺田寅彦という名前だけは知っていたけれど、著書は読んだことがありませんでした。
今回、題名にひかれて読んでみて、すばらしい人に出会えたことをうれしく思っています。
寺田寅彦さんは、夏目漱石の弟子としても知られる多才な物理学者で、地震の研究者でもあります。
日本という土地の特異性を地質学的にとらえ、そこにすむ日本人がどのように環境に適応していったのか、
なぜ西洋科学が日本になじまないのか
ということを西洋の自然と比較しながら的確に説明してくれます。
文章もすっきりして読みやすいですし、今回の震災の本質にもつながる部分がみられ、
大きな目でみるとものすごくためになる本だと思います。
ほかの文庫本も面白いのですが、この本はとても薄くて活字もくっきりしているので
入門としては最適だったと思います。