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天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)
 
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天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

小川 一水
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。その残骸と月往還船からなる構造体は、無数の死体とともに漂流を始める。だが、隔離された気密区画には数名の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通じて生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。真空との絶望的な闘いの果てに待ち受けているものとは?―小川一水作品史上、最も苛酷なサバイバル。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小川 一水
1975年岐阜県生まれ。1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で長篇デビュー(河出智紀名義)。2003年発表の月面開発SF『第六大陸』が第35回星雲賞日本長編部門を受賞して以降、骨太な本格SFの書き手として期待が高まっている。また、2005年の短篇集『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」国内篇第1位を獲得、収録作の「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 426ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/1/24)
  • ISBN-10: 4150309450
  • ISBN-13: 978-4150309459
  • 発売日: 2009/1/24
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 無重力状態が感じられました, 2007/2/16
読後は、しばし虚脱状態でした。

宇宙空間での事故なので、今にも酸欠になりそうな、目玉が飛び出しそうな…とハラハラしどおしでした。

読書中はすべてのものが浮き上がっているような感覚で過ごしました。

全く私は今までなんでこんなすごい作者を知らなかったんだろう…ほかの作品も読んでみたくなりました。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 このサバイバルは一枚岩ではない!, 2007/3/16
By 
ヤキソバ (奈良県) - レビューをすべて見る
(殿堂入りレビュアー)    (トップ100レビュアー)   
宇宙ステーションでの大事故からの、生還を目指した、壮絶なサバイバル物語。

何が壮絶か?と言って、宇宙空間での困難との対決に加えて、ドロドロとした人間模様が見物だ。

事故後の生存者は、皆が団結して、生還を目指すのか?と言えば、そうではない。

いざこざに加え、妙な所に、妙な人間が居た。

極限状況では、人はどんな行動をするのか?という面白さに加え、

まるで推理小説の様な、意外な側面が浮かび上がる。

展開は緻密で、最初から最後まで、緊張の連続だ。

宇宙ステーションは和製で、主要登場人物は、ほとんどが日本人だ。

この種の作品には、英米翻訳ものに優れたものが多いが、本書は和製作品として、親しみやすい。

一刻も早く、先を読みたくなる。

睡眠不足、請け合いだ!
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 2006年ベスト日本SF小説か, 2006/12/19
今年読んだ日本人小説家によるSF小説の中では、私にとってはダントツのベスト1です。

周囲をとりまく真空や、閉鎖環境である宇宙施設特有の問題など、特殊な環境要因が効果的に活かされて、非常に緊迫感ある展開を見せます。同様のSF小説の代表格は、クラークの『渇きの海』でしょうか。『渇きの海』が比較的淡々と進行し、登場人物達に感情移入しにくかったのに比べ、本作は各生存者のドロドロした剥き出しの感情がぶつかり合うため、彼らの喜怒哀楽に引きずられてより感情移入して読めました。

星を1つ減点したのは、終盤の展開に弱さを感じたためです。ネタバレに直結するので詳細は書けませんが、序盤〜中盤の緊迫感にあふれる展開に比べ、終盤は「えー? 話をそういう方向に持っていっちゃうの?」という印象で、失速感を拭えませんでした。この点はあくまでも私の好みによるものなので、読み手によって感じ方は変わると思いますが。

とにもかくにも、『老ヴォールの惑星』と並んで著者の代表作として語られるであろう作品です。上記の粗筋を読んで興味を持たれた方は、是非一読されることをお勧めします。
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