内容紹介
夜空を見上げ、星を見る喜びを知り得た人は、それだけで生きる甲斐がある。
そう教えてくれたのが「天文屋」石田五郎。
戦時下の灯火管制で、江戸の闇を取り戻した東京の星空に見ほれ、星を見つめ続ける男になった。
昭和期における天体観測のメッカ、岡山天体物理観測所の副所長として、
夜空にはりつき、何億光年彼方の小さな輝きを追い求めたのである。
古今の詩歌を口に転がし、地上に下りれば、歌舞伎、能狂言を 嗜む教養人でもあった。
理系と文系のこのうえない絶妙な結合が、珠玉の随筆集『天文屋渡世』のあちこちに確かめられる。
今夜も見上げれば石田が求めた星が光り、手に『天文屋渡世』がある。
われわれは幸せである。――岡崎武志
内容(「BOOK」データベースより)
天文学者にして文筆家。文学と芸能と山を深く愛し、そこに現れた星々の魅力を飄々たる文章で綴る。『天文台日記』で知られる著者の全貌を伝えるエッセイ集。