再刊されていることを知り、すぐに購入しましたが、スマートフォン向けの電子書籍でも販売されていますね。
私も中学生の頃、筑摩書房から発行されていたこの本を読み、胸躍らせたものです。
初版は多彩な挿し絵や豊富なカラー写真が楽しい、子ども向けの編集でしたが、
その中にも石田五郎さんの教養の広さ、歌舞伎や文学に対する造詣の深さを感じることができました。
天文学者たちの日常や、観測に至るまでの作業のようす、さらには
宇宙物理学をわかりやすく楽しく著している石田さんの流暢な一句一句に
多くの少年たちが夢を抱いたのでしょうか。
私も先頃、縁あって岡山天体物理観測所を訪れることができました。
遠くからドームが見えたときは、感激で体が震えました。
188センチ大望遠鏡はさすがにでっかい! いまだ現役で観測に使われていますし、
所員の方々にとっても石田さんの記憶は鮮やかなようですが、
いまは寒いドームの中での観測をせず、エアコンの効いた部屋でパソコンの画面に向かうことが観測なんだそうですね。
「星を追ってジリリ、ジリリとせまってくる巨砲にしがみつくようにガイドをつづけているニュートン観測は・・・」
という記述は、すっかり過去のものとなってしまいました。
面白かったのは、併設されている天文博物館です。
初版に掲載されている、大望遠鏡の模型の実物や、スペクトル比較測定器、
カセグレン分光器など、愛読者にとっては涙ものの機材が展示されています。
ぜひ、この本を携えて見学に行かれることをおすすめします!
なお、本の評価が星4つなのは、残念ながらカットや写真が初版に比べて削られてしまっているからです。
思い入れが過ぎるかな・・・