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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大変な労作。文句なしの好著。,
By
レビュー対象商品: 天才 勝新太郎 (文春新書) (新書)
その独自の制作スタイルゆえ残されていたと思われる膨大な記録から、ひとつひとつ事実を拾い出しては、それを紡ぐようにして描かれた勝新太郎のなんと魅力的なことか。その名前を見ても「座頭市」のイメージか、大麻をパンツに隠して捕まった時のイメージしか出てこない私にしたら、全く想像外の姿。でも、それが実像なのだというのが、なんともリアルに感じられるのは、やはり「事実の積み重ね」の強さゆえか。本著の主人公はあくまでも勝新だけど、周囲のスタッフの魅力をも感じさせる場面が多々あるのも良かった。例えば、とある撮影で画面に物足りなさを感じた勝が「雪が足りんな……」と、照明の中岡源権に雪のありそうな場所を尋ねる場面。具体的な地名を挙げれば、間違いなく一行を引き連れそこに向かうであろう勝新という人物を熟知していて、福井という地名を出す中岡の「共犯者」っぷりとか。何をさておいても、ぐいぐいと読まずにはいられない好著でした。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読後、勝新作品が見たくなる本,
By ぺん獣 "ぺん獣" (東京都小平市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 天才 勝新太郎 (文春新書) (新書)
勝新太郎が適役「座頭市」に出会うまで、出会ってからの苦悩が書かれてます。あのシーンにそういう意味があったのか、あの場面はこうやって作られたのかと、この本を読むと確実に勝映画が見たくなってきます。 勝新を支えたスタッフの技術力も多く紹介されてて勝新どころか時代劇にも詳しくない自分でも楽しく、興味深く読めました。 ちょうど今月末から時代劇専門チャンネルで「座頭市」シリーズが放送されるので1から勉強させてもらいます!!
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
監督・勝新太郎を評価した労作です,
By
レビュー対象商品: 天才 勝新太郎 (文春新書) (新書)
役者・勝新太郎ではなく、監督・勝新太郎をきちんと紹介し、論じた初めての本です。映画関係の本としては、貴重な証言と記録に満ちており、近年稀にみる好著でした。第1章では、フジテレビ製作「新・座頭市」の「冬の海」(原田美枝子ゲスト出演)を撮るときの「映像作家」勝新の記録を春日氏は録音テープを起こして再現します。テープには勝新のほかに撮影の牧浦地志、助監督の小林正雄、スクリプターの野崎八重子の肉声が記録されています。勝は実際の少女との出会いの思い出を元に物語を紡いでいきます。しかし、イメージは勝新の頭の中にしかありません。撮影現場はそれを掴むために四苦八苦します。 テレビ版「座頭市物語」「新・座頭市」「警視-K」などの傑作群(それらは現在でもテレビドラマの常識を突き抜けています)がどのように作られていったかが、ビビッドに書かれています。 この本を読んで、これらの作品を観れば、勝新が何を目指し、何に苦しんだのかが分かり、感動が深くなります。幸い、DVDやVHSで勝新監督作品をほとんど見ることができます。最初の監督作品、映画『顔役』もぜひDVDで発売して欲しいものです。(追記)『顔役』は2010年11月CSの衛星劇場で放映されました。
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