山本豪志による天才魔法少女トリオシリーズの2作目。前作「
天才魔法少女トリオがいく! それは、卒業からはじまるのだよ」から数ヶ月経過し、魔法学校の生徒だった主人公3人も軍に入隊、その休暇中に事件に巻き込まれるという場面からスタートする。
休暇を楽しみつつ、この残忍な殺人事件の捜査に協力しつつ、その街の悪漢?たちとのバトルしつつ、という感じで進んでいく。
いくつか気になるところとしては、まず、「残忍な殺人事件が起きた!」と裏表紙の説明にあるのは間違いないのだが、それ以上に戦闘などで負傷、或いは死亡する人間が多すぎて、正直言って「残忍な殺人事件」がかなりかすんで見える、というか普通の事件にしか感じられない。その辺りは勿体ないし、魔法というガジェットは、ミステリの要素としても、もっと色々使い道があると思う。
それから、全体の印象として、何か決定的に欠けているというわけではないが、分量と比べても物足りないという印象がある。また、このシリーズそのものが、どこに向かおうとしているかがイマイチ読めないというのも、このモヤモヤ感の原因かもしれない。
一つ一つのパーツとしては色々と面白いものがあると思うので、もう一段上のレベルの作品を期待したい。
それから、一応ミステリの要素は満たしているとは思うが、読んでみてそういう印象はほとんど受けないので、あまりミステリという部分を前面に押さない方が良いと思う。