著者がもともと作家で、児童教育書の翻訳をきっかけに早期教育に目覚めた経歴のせいか、いちいち過剰に煽るような文章が多いです。
もちろん、幼児教育の手法としては参考になる部分もありますし、ご家庭で楽しく取り入れる分には良いのではないかと思います。
ただ、私が一番気になったのは、この著者は子供好きではないんだろうな、ということです。前書きから後書きまで、ビジネスとして携わっているような、冷徹さを感じてしまいました。教育に携わる人の著書は、多かれ少なかれ子供への愛情を感じるのですが、この本からは、厳しさの裏側の愛情を感じることができませんでした。
特に、「面接で家庭の教育方針を尋ねられた時に、とうとうと方針を答える方がいますが、それでは落とされます」というくだりです。たしかに面接では、学校の方針にあう子供が好まれるでしょう。しかし、ここで過剰に学校の好む教育方針を演出し、もし合格したとして、入学してから家庭と学校とのギャップに苦しむのは、他ならぬ子供自身です。
また、「幼児が焼きたての魚に手をだして火傷しても、けして私は手出しをしない」というくだりも違和感を感じました。万が一取り返しのつかないことになった場合への対処や、子供の心への配慮が一切感じられず、とても残念に感じました。
最後のページに、メソードへの入会方法が書かれていましたが、入会前の面接が有料であることを強く語っていることも、鼻につきました。実際にお会いしたら良い先生なのかも知れませんが、文章から受ける印象は、とても残念なものが多かったです。
ただ、知能遊びの方法としては参考になる点もありますので、必要な情報だけ吸収して読み飛ばせば、良い資料になると思います。