子供の頃は虚心に読んでゲラゲラ笑えたのだが、
今この15-21巻を読むと、ギャグ漫画を描き続ける苦しみのほうが強く感じられる。
「漫画家が漫画を描いているところ」を描くメタフィクション要素が増加したほか、
漫画ではない文章や、空白で頁を埋めようとする場面が多くなっている。
バカボン一家のホームドラマは大幅に減り、一家が全く登場しない話も多々ある。
背景が最初期や中盤と比べるとえらく簡略化し、ベタが極端に少ない。
全体的にネタ切れ自体をネタにしているように見える。
一度、週刊少年マガジンでの連載が終了した際には、
連載終了をもネタにしている(但し、『別冊マガジン(現在の月刊マガジン)』で作品自体は存続)。
ネタ切れは創作には付き物である。
ましてや基本的に一話完結のギャグ漫画となると、ネタ切れとの戦いは凄絶を極めるものであっただろう。
そこで力尽きることなく、作風を変化させながら執筆を続けた赤塚氏はやはり素晴らしい。