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著者は1940年東京生まれ。電通マンを経て独立し、自ら「天才写真家」と称する個性豊かな写真家であり、その作品は海外からも高く評価されている。本書は、そのアラーキーが本音で語る写真の世界への旅のガイドブックである。どのレンズを選ぶのか、「あの写真」はどのカメラで撮ったのか。身近な人や街、仏像からヌード、愛するものをどう撮るか、発表するか。その写真術のすべてを、著者は惜しげもなく明かしてくれる。「レンジファインダー」「ヘキサーの35ミリ」など専門用語も多数登場するが、欄外に細かく注釈があるので、長く写真を撮っている人にも写真をはじめたばかりの人にも役立つはずだ。
また、撮影に興味がない人には、著者の最新作や、随所に散りばめられた写真哲学やエッセンスに触れるだけでも著者の人生観を見ることができるので、エッセイとして楽しめる。「写真を撮るっていうのは簡単に言うと人づきあい」、「去り際のタイミング、ここが憎まれるか愛されるかの分かれ道。何かいい風を残していくということが問題なの」などの言葉には、著者の人生に対する熱く優しいまなざしと人間臭さが自然と伝わってくる。(増渕正明)
出版社/著者からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
出版社からのコメント
「天才アラーキー 写真ノ方法」は、この約二年間、荒木先生の創作に立ち会わせていただいて、その場で伺った話をまとめたものです。
ときは世紀末から新世紀、場所は、フィレンツェや台北の現代美術館での大個展会場、人妻ヌードの撮影現場、夕立の新宿大ガード下、歌舞伎町のカラオケスナック、昔の作品をおさめてある小部屋など。
いつでもどこにいてもアラーキー先生は天才写真家です。面白い!と感じるやいなやもう写真を撮っている。そしてお酒を飲みながらのエッチな話も結局写真論につながっている(その反対もまたしばしばあるのですが)。
そして、保管しているうちにくっついてしまった昔の貴重な作品を「えいっ」と引き剥がしたところ半分破けてしまい「やー、もっと名作になったぞ!」と喜んで、そこから写真論が始まる、現像したばかりでまだ濡れていて干してある写真を題材にお話が始まる。そんなことはもう、しょっちゅう。
この本は六〇歳を超えてなお日本を代表する写真家として世界的に大活躍を続けている写真家による、湯気の立つような写真をもとにした今の写真論です。
写真について何の知識もないような担当者にあらゆる形で語りかけてくださったのは、写真の見方、撮り方、そして人生の楽しみ方。聞き手の分かりが悪いために結局そのお考えの核心や写真論の真髄まで言葉にされて、結局、先生は手のうちを全部さらけ出してくださったようです。木村伊兵衛賞をとられた人気写真家の長島有里枝さんが「私も先生とはお話させていただく機会はあるけれど、ここまで話してくださることはなかった!」と驚かれたほど。
当代一のアーチストの創作の内側は、写真を趣味にする方のみならず、生きること、愛することを大切にしたい方すべてに、刺激と元気をプレゼントしてくれることうけあいです。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1940年、東京府下谷区(現・台東区)三ノ輪生まれ。写真家。都立上野高校、千葉大学工学部写真学科卒業。63年にカメラマンとして電通に入社し、72年に退社するまで9年間勤務する。海外での評価も高く、ウィーン、フィレンツェなどでの大規模な個展はセンセーションを巻き起こしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)