「天才たちの値段」の続編である。上記の凡庸なタイトルをつけてしまったが、感想を書くのがちょっと難しい。敢えてひとことでいうと「とても居心地のよい」作品である。謎解きよりも、美術を中心とする主人公たちのこの世界に浸っていられることがとても心地よいのだ。もったいなくて1日に1篇と決めて読んだが、5編しかないので、当然5日しか持たない。もう1度読み返したが、今度は5日も持たない。仕方なく、「天才たちの値段」も読み返した。当作品では、人物間の関係が、あまり詳しく述べられていないので、「天才たちの値段」から読むことをお勧めする。さすれば、さらに楽しめること請け合いである。ストーリーとしては5番目の「レンブラント」の話が秀逸かな。とても美しく組み立てられた、強烈に甘味を感じる作品です。