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天才の栄光と挫折―数学者列伝 (NHK人間講座)
  

天才の栄光と挫折―数学者列伝 (NHK人間講座) [ムック]

藤原 正彦
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自らも数学者である著者が、天才数学者―ニュートン、関孝和、ガロワ、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズ―九人の足跡を現地まで辿って見つけたものは何だったのか。この世にいて天国と地獄を行き来した彼らの悲喜交々の人生模様を描くノンフィクション大作。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤原 正彦
昭和18(1943)年旧満州新京生まれ。新田次郎・藤原てい夫妻(共に作家)の次男。東京大学理学部数学科卒業。同大学院理学系研究科修士課程数学専攻修了。現在、お茶の水女子大学理学部教授。数論専攻。昭和53(1978)年、留学記『若き数学者のアメリカ』(新潮文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。近年は国語教育に関する問題提起をはじめ、国家の根幹を問う果敢な発言が注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • ムック: 159ページ
  • 出版社: NHK出版 (2001/07)
  • ISBN-10: 4141890529
  • ISBN-13: 978-4141890522
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 418,598位 (本のベストセラーを見る)
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By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 微積分学、力学、天文学を有機体として初めて統一したイギリス十七世紀の天才、アイザック・ニュートン(1642-1727)を皮切りに、栄光と挫折の間で苦闘し、呻吟しながら、輝かしい業績を残した9人の天才数学者たちの人生の軌跡を描き出したノンフィクション・エッセイ。
 大天才ニュートン以下、関孝和(1639 ?-1708)、エヴァリスト・ガロワ(1811-1832)、ウィリアム・ロウアン・ハミルトン(1805-1865)、ソーニャ・コワレフスカヤ(1850-1891)、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン(1887-1920)、アラン・チューリング(1912-1954)、ヘルマン・ワイル(1885-1955)、アンドリュー・ワイルズ(1953- )の偉大なる功績と、その夢と苦闘の足跡を取り上げています。

 数学の天才たちに訪れる孤独と失意の底知れぬ深さ、栄光と挫折の非常に大きなギャップに翻弄される彼らのドラマティックな人生に、胸打たれました。なかでも、数学界の超難問としてそびえていた「フェルマーの最終定理」を証明したワイルズの章が、読みごたえあったなあ。もうあと少しで挫折するという瀬戸際で最高の閃きが訪れた、その瞬間を回想した彼の言葉が、実に美しく、素敵だったんですね。本文庫の280頁に記されている件り。ついに超難問を征服した瞬間のワイルズの、何とも言えない深い感動が伝わってきて、こちらまで胸が熱くなりました。

 本文に差し挟まれた白黒写真の数々が、取り上げた9人の天才の人となりに趣を添えていたのもよかったですね。アイザック・ニュートンの章の【万有引力の法則を発見するきっかけになったと伝えられるリンゴの木】、ソーニャ・コワレフスカヤの章の【娘と一緒のソーニャ】、アラン・チューリングの章の【クリストファー・マルコム】、アンドリュー・ワイルズの章の【屋根裏部屋のあるワイルズの自宅】の写真には、格別、心惹かれる雰囲気を感じました。

 本書は、NHK教育テレビで2001年(平成13年)8月から8回にわたって放送された「人間講座」のテキストに、大幅に手を加えて書き上げられた『天才の栄光と挫折』(新潮選書)を文庫化した一冊。作家・小川洋子の巻末解説は、的を鋭く射抜いた上に心のこもったもの。こちらは、『波』(2002年6月号)から転載された文章です。
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形式:ムック
 天才の生い立ちを紹介する本はよくある。
 この本もその手の本ではある。でも他の本とちがうのは、著者が世界各地を自分の足で取材して、そこの土地柄や文化などからも天才たちの生き方を検証しているところ。読者は著者といっしょに旅をしている気分になれる。

 ニュートンのように、よく知られている天才が登場する一方で、この本で初めてその存在を知るであろう天才も出てくる(数学界ではどの人物も有名なのかもしれないが)。

 中でもいちばんの読みどころは、最終章のアンドリュー・ワイルズ。20ページにも満たないこの章の中には、息をのむ場面が何度も出てきて感動さえ覚えるほどだった。サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』へと読み繋げていくのもいいかもしれない。

このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ムック
藤原さんの魅力は十分知っていたつもりですが、テレビ番組と合わせて読んでみると改めて瑞々しい魅力に気づきます。なぜ西洋に科学が発達し、東洋で発達しなかったか?ニュートンと関孝和のダイナミックな比較には目から鱗が落ちました。改めて目から鱗を落としたくて、藤原さんの本や、数学関係の本を読みあさっています。
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