本をパラパラとめくって、一番気になったのはセルジュ・ブロッシュによる
天才たちの肖像画です。写真やイラストをコラージュして遊び心満点。
小学生の頃、教科書に出てくる偉人の顔写真に、よく落書きしたものですが、
そんなノリですね。天才という雲の上の存在を、子ども目線まで引き下ろし
てます。しかも、ちゃんと彼らの業績に関連させた表現なので、いったい
こいつらは何者?と興味をそそられます。
文章にも遊び心があります。「やあ、諸君、わたしが発明王だ」
と天才自身が語る形をとったり、ミッキーやドナルドが証言する
という形をとったりと、飽きさせません。各人の紹介は数ページにうまく
まとまっており、伝記物にありがちな冗長さもなく楽しめました。
唯一ざんねんなのは、西欧人中心で日本人がひとりもいないことか。
その意味もこめて、第二集を期待します。