【あらすじ】
蜂蜜色の髪と緑色の瞳を持つ舞姫・冬華≪とうか≫は、幼い頃より抱いていた舞への
情熱を失い、立太子の祝宴にも拘わらず、にこりともせずに舞っていた。他の宮妓達
がほほ笑みを浮かべて舞う中、一人だけ不満も露わな表情で舞っている冬華に気付い
た秋遠≪しゅうえん≫は、途端に不愉快になる。太子・詠宵≪えいしょう≫の側近で
ある秋遠は、敬愛する主君の喜ばしき日になんて無礼な娘だと、冬華に文句を言いに
行く。
そうして最悪の出会いを果たした二人だが、冬華が母の形見である銀の簪を無くした
ことをきっかけに、互いの距離を縮めていく。
秋遠は冬華の美しさを≪卑猥≫だと評し、彼女に惹かれる自分を必死に律しようとする。
そして、そんな生真面目な秋遠の性格はある時誤解を生み、冬華を深く傷つけてしまう
のだった――
【感想】
ヒーローが、またしてもツンデレでした。
ヒーローは変わっている筈なのですが、心情の描写もシリーズを通して同じですので、
一作一作に殆ど変化が見られません。卑猥、という言葉は妙に印象的でしたが(笑)
最後に明かされる冬華の父親のエピソードも、水蝶の態度の変化もご都合主義で、
全体的にストーリーは薄いです。
しかし、この作品の醍醐味はツンデレヒーローがデレた時の甘々ラブかと思います
ので、細かいことを気にしてはいけないのでしょう。
世界観をそのままに、一作目の甘々を別のシチュエーションで楽しむ分には期待通り
の作品ですので、一作目がダメだった方は、避けた方が良いかと思います。