この天外IIの移植には、「愛」が全く感じられません。
もう語りつくされた感がありますが、
やはり完璧だったゲームバランスが崩れているのは許せません。
天外IIイージーモードといった趣です。
今回のリメイクには、オリジナルの桝田省治と岩崎啓真という、
ゲームバランスに関係したスタッフが一切かかわっていません。
その昔、桝田氏は語っていました。
「よく練られたゲームでは、
ダメージは確かに痛いし、
貧乏の辛さまで感じられるから不思議です」と。
その昔、岩崎氏は教えてくれました。
システムを解析して数学的に敵と戦う楽しさを。
今作は、こういったバランスを切り捨てた、
シナリオのみ(それもマイルドな)リメイクと考えましょう。
考えてみれば、世はリメイク全盛の時代。
オリジナルに思い入れがあるということは、
良い点、悪い点すべてを含めて「愛」しているということ。
つまり、完全復刻以外はまず「ちがう」と言いたくなってしまいます。
それでもこの「愛」を人質にとられている以上、
リメイクのたびに買ってしまうのですね。
まったくPCE版に思い入れがなければ、
ベスト版は低価格なこともあり、そこそこはいけるかも。
それでも不幸にしてこのリメイクで天外と出会い、
「なんだ、天外ってこんなもんか」と思ってしまったなら、
是非PCE本体と天外IIを中古で買って遊んでください。
オリジナルには、それだけの価値が絶対にあります。