フーコこと天地総子さん―以下“フーコさん”―は、マルチタレントのはしりみたいな方で、青島幸男さんとラジオのDJ、筒井康隆さん(今回、ブックレットに寄稿)とテレビ番組の司会、NHK『連想ゲーム』女性チームのキャプテン、そして海外ドラマの吹き替えなど、実に幅広く活躍されていますが、その明るい歌声で“コマソンの女王”としてもおなじみ。そんなフーコさんの多彩な歌の仕事をまとめた、はじめてのアルバムが登場しました。
バラエティー豊かなCMソング以外にも聴きどころは多く、「雨に濡れていた」および笈田敏夫さんとの「イパネマの娘」は軽快でさわやかなボッサ。筒井康隆作詞・山下洋輔作曲「銀色の真昼」は和製ソフトロックの傑作です。
さすが濱田さんのお仕事らしく、ブックレットも充実。
「銀座ゴーゴー」、『のらくろ』の「どこからぼくは」、『ワンサくん』の「捨て犬の唄」―雪村いづみさんの「約束」に比肩しうる感動作―など、名曲・名唱はまだまだあるので、今後の続編の登場は、ごく自然な流れでしょう。
というか、ぜひ出してくださいお願いします。
さて、ここからは、ややマニアックに。
このCDに収められたうち、“八木山ベニーランド(CKBの横山剣さんもお気に入りの遊園地。本CDには、1番のおしまいから始まるバージョンを収録。ご注意を)”と“金港堂(書店)”の2つが、仙台・宮城エリアのCMソングで、他にもフーコさんは“三原堂(時計・宝石)”“イワマ靴店”“寿の三色最中”“パパ好み(お菓子)”“宮城県経済連(現在のJA全農みやぎ。キダ・タロー作曲!)”など、数多くの仙台・宮城エリアのCMソングを歌っておられます。
なお、ベニーランドの歌のみが入ったマキシ―ジャケットつき。ピクチャーディスク仕様―は、ベニーランドの売店にて、格好のスーベニールとして販売(通販もあり)されているようです。