私の仕事は、病院で、人の死を看取ること。人生の最後を、輝かせるために、支えること。そして、その方が亡くなった後に、決まって、ご遺族に伝えるのは、「あなた方の、大切な方の亡骸は、この世から旅立ってゆかれましたが、あなた方の大切な方が、残していってくださった、思い出は、私たちの心から消え去ることはありません。私たちは、これからも、その思い出を大切にして、時間を過ごしてゆきたいと思っています。」という言葉。
前作の、モリー先生との火曜日では、いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる、ことを知った。そして、生きるとは、人とのつながりの中に、実態があることを学んだ。天国の五人では、その、人とのつながりが、大きな、一つの物語であることを、学んだ。大きな一つの意思の下に、繰り広げられる、一つの物語であることを。
人は、人と人との間で生きている。傷つけもすれば、癒しもする。この世から旅立った後に、人生の中で触れ合った、大切の人と、もう一度、語り合うことができるなら、ぜひとも行ってみたい気がする。