私は田中百合子さん翻訳の『A Course in Miracles』を、現在自学自習している一人です。
この本は私にとって、より深く『奇跡講座』を信頼できるものとして、その理解に役立った、重要な書物となっています。私の場合、この本を読み終わるまでに3ヶ月程の期間を要し、読み終わった現在も、奇跡講座を学びながら必ずその側に、いつでも読み返しができるよう置いてあります。
ちなみにこの本、日本図書館協会選定図書にも選ばれているそうで、(部門:哲学(一般向け))いずれ多くの図書館でも見られる書物になるかと思います。
ここでは長くなるかもしれませんが、訳者あとがきを載せておきます。この本の内容を的確に述べられていると感じたからです。
[訳者あとがき
本書は、『奇跡講座』を筆記した女性ヘレン・シャックマンの伝記『Absence From Felicity』のほぼ全訳である。ただし、原書は膨大な著作であるため、邦訳版として刊行するには、紙面の制約上、やむなく割愛しなければならなかった部分があることをお断りしておく。
もっとも大きな割愛部分は、原書に付録として含まれていた「奇跡講座とは」という紹介文である。
この文章は、『奇跡講座』とは何かを要約したものであり、1977年に、『講座(コース)』についての簡単な紹介文を望む多くの人々の要請に応えて書かれた「『奇跡講座』―その由来、構成、教義」という、三部からなる文章の「教義」の部分に相当する。その最初のふたつ(由来と構成)はヘレン自身が執筆し、最後の部分「教義」は、イエスから口述されたものを、ヘレンが書き取ったものである。―中略―
『奇跡講座』の翻訳は、現在も進行中であり、出版元「内なる平安のための財団」公認翻訳プロジェクト初期の試行錯誤の期間も含めて考えれば、すでに20年もの歳月が経過している。その間、6名の翻訳者の間でチーム編成が3回入れ替わり、現在、4組目のチームであるふたり(本書の翻訳者でもある)が、2000年春以来、翻訳に取り組んでいる。―中略―
本書の著者ケネス・ワープニック博士は、ヘレンの晩年8年間にわたり彼女と親交があり、『奇跡講座』の編集にも関わった人である。ヘレンの死後、彼女の直筆のノート(『講座(コース)』の口述記録や、それ以外のイエスからのメッセージなどの記録も含む)や、タイプされた『講座(コース)』の原稿、さらには書簡その他、ヘレンのすべての個人的な記録類の法的保管者となっている。本書では、こうした数々の初公開の文章や資料を引用しつつ、『奇跡講座』誕生の背景、そして、それを筆記したヘレンの生涯を、心理学者ならではの視点から述懐、解説している。
本書をひとりの非凡な女性の生涯を綴った伝記として読むことも可能であり、そのような読み方を選択する読者の方々にも、おそらく興味深い「読み物」として楽しんでいただけることと思う。
けれども、すでに『奇跡講座』を学んでいる人々、そしてこれから学ぼうとする人々にとっては、本書は、『講座(コース)』をより深く理解するために、必ず役立つものとなるはずである。―]