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天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫)
 
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天切り松 闇がたり 2 残侠 (集英社文庫) [文庫]

浅田 次郎
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

メタローグ

かつて天切り松と呼ばれた怪盗が、留置場で若い衆を集めて聞かせる読み切り話。大正時代のモダン東京を舞台に、仕立屋銀次一門の目細の安吉、おこん姐御、百面相の常といった仁義も色気もある個性豊かな悪党たちが、山県有朋を始めとする大物を相手に、毎回あっと驚く派手な仕事をやってのける。 浅田次郎といえば、世間一般には「鉄道員」の人になっているけれど、その前は「蒼穹の昴」の骨太な歴史作家だったし、もっと前は「プリズンホテル」や「きんぴか」の極道作家だった。このシリーズは、彼のそんな多彩な魅力がバランスよく配合されていて、個人的には最も好きな作品。(石飛徳樹)
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

ある日、安吉一家に現れた時代がかった老侠客。幕末から生き延びた清水一家の小政だというのだが……。表題作「残侠」他、大正ロマンの闇を駆ける義賊一家の大活躍第二弾。 (解説・大山勝美)

登録情報

  • 文庫: 304ページ
  • 出版社: 集英社 (2002/11/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087475077
  • ISBN-13: 978-4087475074
  • 発売日: 2002/11/20
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 物語を紡ぐ職人、浅田次郎の真骨頂。不思議なリズムを持った小気味良いべらんめぇ口調が、脳内に残響を残しつつ幾度となくリフレインする。これは現代の講談だ。ご幼少のみぎりに公園で飴玉につられて見た紙芝居だ。現代の作家で、この手の人情話を書かせたら浅田次郎の右に出る者はいない、と断言してしまおう。一時、泣かせのテクニックが安直に陥ってしまい、作為的で嫌味すら感じたこともあったのだが、この作品群では見事に復活を果たしている。実に華麗な寸止めぶりである。空手十段の達人が放った寸止めがごとき荒業。顔に身体に鋭い風圧を感じさせながらも、まぎれもない寸止めなのである。

 ご存知無い方のために説明するが、「天切り」とは天井を切って侵入する泥棒手法のこと。実際に瓦などをはがし、鋸、ノミ他の七つ道具を手に天井を切って侵入するのである。泥棒手法の中でも、最高に華麗な荒業なのだ。その天切りの使い手だった松蔵。人呼んで「天切り松」。ちゃちな犯罪者が横行する現代に蘇った旧弊の大泥棒が、警視総監から大臣にまで請われて、犯罪防止と称し、泥棒話法の「闇がたり」を駆使して語る往時の大浪漫なのだ。

 前作のメンバーが顔を揃える。振袖おこんは相変わらず良いなぁ。前作の山県有朋から盗んだ金時計の話も良かったけど、こちらも勝るとも劣らない(花と錨)。他にも目細の安吉、黄不動の栄治、などなどオールスターキャスト。小政の登場する「残侠」「切れ緒の草鞋」(前後編)、目細の親分が登場する「目細の安吉」、百面相の書生常の「百面相の恋」、待ってました振袖おこんの「花と錨」、黄不動の栄治の「黄不動見参」、そして松蔵自身の「星の契り」「春のかたみに」の全8話が収録されている。どれもこれも粋でいなせな奴らが活き活きと描かれている。もうため息が出るほどだ。珠玉という言葉は、この作品集にこそふさわしい。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 993改 #1殿堂 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
大正時代の大義賊であった「目細の安吉」に仕え、「天きり松」と呼ばれた不思議な老人が、留置場の中に現れ、他の囚人や看守たち、はては署長までもが耳をそばだてる前で、大正の昔の義賊たちのことを闇語るシリーズの第二巻です。今回も、「目細の安吉」に仕えた義賊たちに加え、前巻での永井荷風同様、「清水の小政」といった特別ゲストのエピソードも登場し、物語に彩りを添えています。

エピソードの内容としては、「男(人間)だったらかく生きたいね」と思わせるものばかり。会社を見ても、世の中を見ても、大人(タイジン)がいなくなったなあと思わせる昨今、ほんの束の間でも、痛快な思いを味わえる1冊です。あ、もちろん、「自分もこう生きねば」という自戒の念も込めてです。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
天切り松闇がたりシリーズ第2弾。第1巻の『闇の花道』では大いに泣かせて頂きましたが、この第2巻『残侠』でもしんみりさと粋な江戸っ子ぶりが健在です。大正ロマンあふれる花の東京で庶民に歌として唄われる程の義賊・目細の安吉一家が一般庶民には目の触れない世界で粋な仕事をし続けるその姿、それぞれの主人公に惚れてしまいます。松蔵の成長記とも言えるこの作品は何につけてもヘナチョコな平成の今の世への贈り物です。
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最近のカスタマーレビュー
間違いなく面白いが
江戸っ子気質溢れる登場人物、読者を引き込む語り口調に
情景が目の前に広がるようである。

間違いなく面白い。... 続きを読む
投稿日: 14日前 投稿者: SlapShot
僕の心も盗まれました。
浅田次郎さんというと、
あまりに有名な作家すぎて敬遠していたのですが……
ひょんなことからこの本と出会い読み始めました。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: 9210
現実離れしすぎ?
夜盗の声音「闇がたり」で語る不思議な老人松蔵の話は、多くの人を
ひきつける。小政の、一宿一飯の義理を通そうとする姿、目細の安吉の... 続きを読む
投稿日: 2008/6/28 投稿者: ゆこりん
男、かくあるべし!
天切り松闇がたりシリーズの2作目。前作を読まれた方なら、すぐにイメージが浮かぶと思います。天切りの松が、獄中で語って聞かせるもので、標題になっている”残侠”が特に... 続きを読む
投稿日: 2005/3/29 投稿者: 街道を行く
男気ってかっこいいです。
最近テレビで演ってたけど、本の面白さにはかないませんね。
投稿日: 2004/9/3 投稿者: ツインタウン
名調子が響く
... 続きを読む
投稿日: 2004/7/27 投稿者: くわもちじんぺい
カッコイイねぇ
私的順位はこの二巻が1番好きで、次いで一巻、そして三巻となる。
面白い。読んだ後は、男に生まれたなら、... 続きを読む
投稿日: 2004/4/24 投稿者: カモ
読んで損無し
本当に男らしいとはどういうことか?大切なことは何か?分からなくなった時読めば即納得。... 続きを読む
投稿日: 2003/2/28 投稿者: 空色とかげ
侠気というどーしようもない生き方
自分の父親が、戦後のドサクサ時代に一匹狼的、破滅型の青春を送ったそうで、その頃の話を寝物語に聞いて育ってしまったせいか、仁侠な人物に弱いです。今時のヤのつく人とは... 続きを読む
投稿日: 2002/12/4 投稿者: tapi0
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