著者のことは全く知らずに、本屋さんの京都の本が集められている一角で目にして、面白そうだと思い購入しました。結論。あまりに面白くて、二晩で一気に読了。
本業かと思うほど、文章が巧み。そして描かれている(書かれているというより、描かれているという感じの)人々が実に味のある人達ばかり。面白おかしく書かれているわけではないですし、リフォームという実にドライな題材で、退屈になりがちな技術的な説明なども多いのですが、ずるずると引き込まれて読んでしまいます。
取り壊しが決まった老舗店舗の古材を譲り受けて長屋のリフォームに積極的に取り入れ、後日リフォームが終了した際にこの老舗の主人や古材文化の会の人を招待するくだりには、心を打たれました。京都だから…というわけではないのでしょうが、いかにも京都らしい話なのかなあと、京都出身でない私などは思ってしまいます。
ところどころに顔を出す、京都ならではの風習なども、大変興味深く読むことができました。