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天使突抜367
 
 

天使突抜367 [単行本]

通崎 睦美
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

通崎邸にあふれるキモノや楽器。その整理に困っていたところ、向かいの路地の長屋が売りに出された。住所は「天使突抜367」。あふれるモノたちを収納するため、築年数もわからない傾きかけた長屋のリフォームを決意。そこからてんやわんやの改修工事が始まった。集まったのは友人・知人のアーチストたち。彼らや町の人たちの交友を綴ったエッセイ。

内容(「BOOK」データベースより)

ツウザキさんが施主になったら家づくりは事件になり、作品になった。マリンバ奏者にしてエッセイスト、アンティーク着物コレクター通崎睦美がアーティスト達と取り組んだ、京の街の驚愕のリノベーション奮闘記。

登録情報

  • 単行本: 143ページ
  • 出版社: 淡交社 (2011/3/4)
  • ISBN-10: 4473037282
  • ISBN-13: 978-4473037282
  • 発売日: 2011/3/4
  • 商品の寸法: 20.8 x 14 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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著者のことは全く知らずに、本屋さんの京都の本が集められている一角で目にして、面白そうだと思い購入しました。結論。あまりに面白くて、二晩で一気に読了。

本業かと思うほど、文章が巧み。そして描かれている(書かれているというより、描かれているという感じの)人々が実に味のある人達ばかり。面白おかしく書かれているわけではないですし、リフォームという実にドライな題材で、退屈になりがちな技術的な説明なども多いのですが、ずるずると引き込まれて読んでしまいます。

取り壊しが決まった老舗店舗の古材を譲り受けて長屋のリフォームに積極的に取り入れ、後日リフォームが終了した際にこの老舗の主人や古材文化の会の人を招待するくだりには、心を打たれました。京都だから…というわけではないのでしょうが、いかにも京都らしい話なのかなあと、京都出身でない私などは思ってしまいます。

ところどころに顔を出す、京都ならではの風習なども、大変興味深く読むことができました。
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By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
風変わりな本書のタイトルは、実際に京都に存在している町名「天使突抜1丁目367番地」から取られていました。36ページにも書かれていますが、天使突抜とは筆者の近所の五条天神社の鎮守の森の中を秀吉が京都改造の際、突き抜ける道を作ったことからそう呼ばれています。

マリンバのソリストとして活躍されている通崎睦美さんの住まいから30秒ほど離れたところにある「ろうじ」の奥の長屋(4軒長屋)が売りに出されている所からこの本はスタートします。

その古い長屋を、コレクションとして集めた古い着物(大正から昭和初期の頃のもの)の保管場所の倉庫として使いたいということで購入したわけです。ただ年月が相当経っており、知人の建築家やデザイナーの助けを借りて、その古民家を見事な風情のある長屋へと変身させる物語でした。

近所の由緒ある町家が潰される情報を聞きつけ、その解体時にでるしっかりとした材質の廃材をこの長屋に使いたいという願いを適え、かなり凝った施工の改築への過程は町家建築に興味のある人は大変参考になるものでしょう。

その過程もカラー写真やモノクロで丁寧に時間をおって掲載してあり、実際その改築現場に立ち会っていないのにも関わらず、読みとおすとしっかりとそのコンセプトや、筆者のアンティークな着物コレクションの一端を知ることになります。

工事に関わっている知人への食事(現場飯)の内容は興味深いものでしたし、版築や漆和紙の壁などの工法は、日本の伝統技術の冴えを見るようでした。
家に必要な小物の類もおろそかにせず、弘法さんや天神さんの骨董から素敵なアイテムを選んでいるので、古いものの良さの統一感が出ていました。

ラストには約600枚ある着物のコレクションをいれる十数棹の箪笥が見事に壁の前に並んだ写真は壮観でした。不思議な本でしたが、味わい深い本でもありました。文も巧みです。
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