フジ子さんの音楽に新しい世界を感じるものとして、このエッセイ集を読みました。感想はいろいろあるのですが、ここでは「動物たちからの贈り物」について書きます。浦島太郎や鶴の恩返しについて実は本当のことじゃないかしらと著者は言うのですが、可愛がられた動物が穏やかな目に変わっていくということがすばらしいと思います。これは経験された人も多いでしょう。私としては、もっと進めて彼らと私たち人間には同じ生命が流れているのではないかと思う、ウマゴヤシの友人は植物たちとそれを感じてきたので・・・。
ただ問題点をいえば、人はその人なりの運命がだいたい決まっているという表現ですね。そうでないことは分っていてもそう言いたくなるのかもしれないし、どう表現できるのかとたずねられると難しい。こんなことを考えさせてくれるこの『天使への扉』は、現在の日本の本としては、やっぱり5つ星ですね。