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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
静かな夜に一気に読んでください!,
By ストレート・シックス (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 天使のナイフ (単行本)
少年犯罪と少年法、社会が抱える多くの矛盾と問題点。こうしたテーマで書かれた小説は特に珍しいものではないが、その多くは加害者或いは被害者どちらかの視点に偏ったものが多かった。しかし、本書は双方の視点から見ることが出来るよう仕掛けが施されている。ストーリーは少年に妻を殺害された夫がその事件の真実を追い求めようとする過程を中心に展開していくが、その過程で加害者、被害者の家族、社会が抱える問題点に頷きながら読み進み、中盤以降目まぐるしく展開する「仕掛け」に驚かされる。そしてラストに明かされる事件の真相。 また、テーマのわりに読後感が重すぎない点には、ストーリーを包み込む作者の人間愛を感じた。静かな夜に一気に読まれることをおすすめする。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「乱歩賞」久々のヒット作,
By
レビュー対象商品: 天使のナイフ (単行本)
本書は前評判も高く、大きな期待を持って読んだ。「少年法」、「少年犯罪」という重いテーマに挑んだ現代社会派ミステリーの問題作といっていいだろう。惜しむらくは「乱歩賞」の応募規定に原稿用紙にして550枚という枚数制限があるため、あれもこれもといろんな要素を盛り込みすぎて、あまりにも都合よく最後に結びついてしまう不自然さがあった。 しかし緻密に張り巡らされた伏線の妙といい、読み手を惹き付けるストーリーテリングの巧みさといい、読み応え十分の力作だった。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
少年犯罪者が多すぎる?!,
By ラテンマン (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 天使のナイフ (講談社文庫) (文庫)
少年犯罪の被害者家族の苦悩と加害者の更生をテーマにしたミステリー.被害者家族の視点から始まって,中立の立場も交えつつ 加害者のその後という現実的な命題に迫っていく. 犯人探しの要素もあるにはあるが, それよりも大きな枠組みでの意外性を用意してあるところも今風のミステリーらしい. 真相はかなり複雑で,真犯人の正体以外は意外性もある. けして悪い仕上がりではないのだが, その意外性を成立させるためにいくらなんでも少年犯罪者が多すぎる. これをリアリティの欠如と感じる読者はちょっと白けてしまうかもしれない. 真相に気付いたときの主人公の驚きと複雑な心理に焦点をしぼった構成にするなどの工夫があれば もう一段切れ味鋭く,テーマ性の高いミステリーに仕上がったように思う. この辺が少し惜しい.
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