内容紹介
わたくし、沢崎菜奈と申します。ここ、花月町に暮らし、花月小
学校に通う六年生。はっきりいって美少女です。それに運動神経抜群で成績優
秀。おとうさまはお医者さまで家庭はとても裕福です。人はわたくしを、天下
無敵のお嬢さまといいます。----ある日の夕暮れ、橋の上で見かけた寂しげな
表情の美少年。心はもう恋の予感に満ち満ちています。春ですもの。ひそかに後
をつけると、少年が入っていったのはゆうれい屋敷とよんでいる古い家。おそる
おそる中に入ったとたん、わたくしは怒声とともに紺色のジャージを着たカー
リーヘアの大女に胸元をむんずとつかまれ、あっという間に投げ飛ばされてしま
いました。中国武術の使い手でもあるわたくしがなんてこと。とにかくこれが、
けやき御殿のメリーさんと芽衣との運命的な出会いであり、すてきな毎日の始ま
りなのです。
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出版社からのコメント
実力派新人作家のデビュー作です。主人公のお嬢さま・菜奈の
流麗な語り口がなんともとぼけた味わいで物語に引きこまれていきます。
読書界の話題を総なめにした名作コミック『夕凪の街 桜の国』の、こうの史代
さんが初の児童書の挿絵に挑戦し、かわいくて憎めないお嬢さま・菜奈とその仲
間たちを魅力的に描いてくれました。
剣も魔法も出てきませんが、おもしろい物語です。
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