この漫画の特徴は、画力に裏打ちされたアクション・展開の意外性など漫画を読んで行く上で他の漫画には真似できない素晴らしい要素もありました。イシュミや屍との対決ストーリーの流れは一見の価値ありです。
主人公が立たないなどの欠点もありますが、過去編も含めてなんとなく読んで行く上では良い意味での裏切りがあったり刺激あるものでした。
以上が良い部分ですが、やはり欠点を踏まえておいた方がこれから読む人の覚悟になると思います。
どいつが主役なのか分からないのは作者も分かってたみたいですが、さほど問題とは思えません。それ以上の問題が所々見られるのですが、スサノオと高柳兄が拳を交えるあたりからストーリーがいい加減な感が出てきます。スサノオの精神世界でのやりとりなんか、柔剣部がだらだらとどうでもいいノリで宗魄を追い詰めたり、それを宗魄がゴキブリの様に「まだ生きてんのか」と思うくらいしぶとく食らいつきます。最終巻は特に、今までの溜めこんだ伏線をかなりあっさり消化します。どうなるの?と期待してたら肩すかしを食らう気分です。高柳弟がメインで近辺整理したりと、またどうでも良い感じです。
あと、私だけかもしれませんが、宗魄は傷付いたから人を虫けらのように扱ってきたのだとありましたが、何故か太古の時から虫けらのように扱っていて、今までの非道っぷりが気まぐれのように感じました。何に傷ついてきたんだ?の問いに答えられた気がしません。
それに対して凪母は、妻なのに目をえぐられて腕落とされて終いには消滅されたのに、まだ一方的に慕い続けてあの世に同伴して、ヒモ男に保険金預けて死ぬような事してました。本当に優しくする価値のある男だったのでしょうか?ラスボスの割に軽薄な奴だったな・・と個人的に思いました。漫画読み漁ってる人はその辺りの感動のさせ方が不十分かもしれません。
この漫画の楽しみ方ですが、戦闘やストーリーが気に入った巻だけ買って、あとは漫画喫茶で読み流すくらいで良いと思います。肝心の最終巻ですが、おすすめできません。