学園一の財力を誇るお嬢様の遥は、とある事件がキッカケで無一文となり学園一貧乏な主人公と同棲を強いられることになります。
しかし遥の不幸はそれだけにとどまらず、立場が変わったことで学園内での境遇にも変化が起こります。
唯我独尊を貫き孤独だった遥の側に今居るのは、弱気な貧乏主人公と、童顔の借金回収人、それにお嬢様時代のオッカケ3人組と、お嬢様時代に遥をライバル視していた曜子、などのわずかな面々だけ。
貧乏生活を余儀なくされ、様々なトラブルが降りかかる中、お金に頼ることが出来なくなったお嬢様はどうやってそれらを乗り越えていくのか、そんなお話。
普段超強気で傍若無人なお嬢様が時折見せる、壊れてしまいそうな儚げな仕草。
主人公にデレてるわけじゃないのでいわゆる「ツンデレ」じゃないのですが、そんな守ってあげたいと思わせる一面がこの作品の見所でしょうか。
ただこの1巻、話があっちこっちに飛びまくりです。
主人公の幼馴染や、借金回収人が登場する回がそれぞれ1回ずつあるのですが、この巻ではそれっきり登場しません。
今後の伏線ではあるのでしょうけど、もう少しスパンをあけて小出しにしていったほうが良かったような印象を受けました。
ちなみに同作者のコミックを読んだのは、以前出されたファフナーのコミカライズ版以来なのですが、目に見えて画力が上がり、大分安定感が出てきたなと感じました。
その意味で、絵に関しては太鼓判を押しましょう。
中々魅力的なヒロインではあるのですが、作品の方向性が現段階ではイマイチ分からない(遥と主人公との恋?逆境から立ち直る遥の成長?主人公のサクセスストーリー?様々なキャラクターと織り成すドタバタ劇? 要するに最終目標のようなものが定められていない)ので、保留点として星3つ。
(一応「借金2000万返済しないといけない」ということは借金回収人の回で触れられているのですが、そこに注目してしまうと、わが子に対する父親のノリの軽さといい某執事漫画と被っちゃうんですよね)