この本では「重力定数10億倍」の設定で、人類がいかに生き抜いていくのか・
その社会構造のありかた(お決まりの身分制度)・世界が破局に向かう時の
主人公の活躍を描いているが、SFとしてではなく小説自体としても失敗している。
「ハード」の名に惹かれて読んだ人はおそらくは失望。
難解な物理学を駆使せよとは言わないが、これではハードSFとは言うことは不可能。
人間以外の動物も出現するがいささか場当たり的。
この内容で著名なSF作家が助言したらしいが…少し疑問。
重力定数をもっともらしく変えてその世界を描くことは面白いし、私自身も
決して嫌いではない。だが、この本では「重力定数」を変化させて面白くその世界を
描写しているわけではないし、「主人公の成長物語」としても面白くない。
どの観点から評価しようが構わないが、全てが中途半端。
とりあえず、バクスターを読もうとしている方はいいが、あまり帯の宣伝を信用しない方が
良いかと … 駄作でもなく佳作でもなく 普通のSF(もどき)として読んで下さい。