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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人のもつ「運命」のやるせなさを感じてきます,
By fankybassman (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫) (文庫)
3部で大阪に復帰した熊吾一家ですが、冒頭いきなり富山への列車の中から始まります(全然印象は違うけれど『雪国』のように唐突に物語に引き込まれます、この冒頭)。母子を富山に残して大阪にて奮起する熊吾ですが、やることなすことに不穏の兆しが見え始めているようです「歯車がうまくあわない」というのでしょうか、第一部などで熊吾を包んでいた理屈でない『運』というものがまったく見えない状態です。それは仕事に・周囲の友人に・女性関係にも影響しています。 そんな困苦の中から熊吾が気付き、学び得たものを息子・伸仁にささやかな言葉で伝える場面が数箇所あるんですが、この場面は絶品です。みようによっては親子漫才のように見えるかもしれない場面ですが、なにかこう「根幹」というか『根っこ』を鷲掴みしているような感覚を覚えます。 ストーリーを追いながらですが、その人個人の持つ「運(命)」というか「業(ごう)」というものについて深く考えさせられた(気がします、小人なものであまりたいそうなことは)小説でした。 巻末の作者自身のコメントにもありましたが、この長編は終わるのでしょうか?当初5部完結予定だったものが7部になるかもしれず、4部までに20年の歳月が経っています。 いずれにしろ早く続きが読みたいものです。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
富山を舞台に家族の流転はつづく,
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レビュー対象商品: 天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫) (文庫)
文庫本で「流転の海」シリーズを読み始めた手前、第4部が単行本化された後もずっと我慢の子で文庫化されるのを待っていました。待っている間に話の細部の大半を失念していたものの、読み進めて行くうちに「おお」と怒涛の如く主人公一家の流転の10年間を思い出しました。順風満帆だった中華料理店で不運なアクシデントに見舞われ、心機一転、縁もゆかりもなかった富山で再起を図ろうとします。ここでまたいろんなことがあります。ドラマだらけです。再起を図るどころか状況はさらに悪化の一途を辿り、息子を富山に残して夫婦ふたりで大阪に舞い戻りさらなる奮起に賭けようとするところで第四部の幕は閉じられます。「いったい彼らはどうなっちゃうんだよぉ!」・・・2年先?、5年先?、第五部が文庫化されるのをひたすら待つしかありません。悩ましや。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
せつない,
By 白月 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 天の夜曲 流転の海〈第4部〉 (単行本)
大切な友達が同じように商売で失敗していた。すべて打ち明けてくれた、その人の言葉とダブルようなシーンがあって、胸にせまるようなものがあった。 地獄を見た人にしかかけない小説。
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