バルサとチャグムの物語もいよいよ最終章。長年にわたる父帝とチャグム皇子の確執、バルサとタンダの行く末、ナユグの春の引き起こす天災、タルシュ帝国との決戦。怒涛のごとく展開される物語は、一気に読むしかありません。
この巻で完結ということで、すべての登場人物にそれぞれの結末が訪れます。それにしても、見事にどの人も、いかにもその人らしい。中でも、シュガとカリョウの懊悩、ラウル王子とヒュウゴの凄絶な駆け引きは、非常に興味深かったです。
どの人にもスポットライトを当てているという点で、今回はグランドフィナーレと言った印象が強いです。確かに、これで、一応彼らの物語は幕引きと言えます。
10年間、とても楽しませて貰ったシリーズでした。もう少し、読み続けたかったな。個人的にはヒュウゴとラウル王子のサイドストーリーを切望します。今回出番のなかったシハナのその後も知りたいです。