読み終えた時、ただ「すげえ……すげえよ……」というしかありませんでした。
人の成長と在り方、世界の変遷。
すべての要素が「精霊の守り人」から繋がって、大河となって行くのがありありと感じられます。
物語当初は、皇太子という鎖から解放されたい思いが強かったチャグムが、
成長し、「国」「民」「帝」の在り方を理解し、そして自分が皇太子として生まれた事を理解する。
自分の愛する故郷のために、皇太子である自分にしかできないことを、実行する。
私は、「仲の良かった近所のわんぱく坊主が一流大学を出て司法試験に受かった」みたいな気持ちで
物語を読み進めていました。
おかしな例えになりましたが、つまりは「あの小さかったボウズが、でかくなったもんだ……」とか
「あの男はワシが育てたのじゃ」的な感傷です。(結局変な例えですね)
バルサとチャグムの物語をこれ以上読めないと思うと切なくてたまりませんが、
彼らは彼らの世界に<在り続ける>のでしょう。
私は、何処かに彼らの住む世界が在って、彼らはそこで生きているような気がしてなりません。