タイトルから最初は買うのに抵抗があった。若い頃に外国で経験したことはあったが、今の生活からは無縁のものだ。私的には、他のドラッグとは違うという認識はあったが、外国の事情(特にEUおよび米国)がこれ程日本との認識の違いがあるとは想像もつかなかった。
大麻禁止の歴史から始まり、医療、産業、文化、そしてバイオマス利用まで幅広くその利用価値を述べている。また神事との係わり、天皇家と麻等、大変興味深く読むことができた。確かに賛否はあり、ここのところあっちこっちで逮捕者が出ているが、単なる麻薬として大麻を捉えるという意識から一歩踏み込み、しっかりとどう言う物かという事を知る絶好の一冊ではないかと思う。決して俗的な読み物ではなく、ある程度知識のある人が、大麻がどのような物か理解できる様に仕上がっている。ノンフィクションライターとのことだが、書くタイミングもいいし、まとめ方も上手だと思う。ちょっと追ってみたい著者だと思った。