アニメ版『大魔法峠』第3巻。第5・6話が収録されています。
『ナースウィッチ小麦ちゃん』『撲殺天使ドクロちゃん』の流れを汲む非常に異端の魔法少女モノです。原作そのものが、かわいい外見にどす黒い心をもった魔女を主役とした、極悪非道、冷酷無残、反社会的ギャグ満載のブラックテイストが非常に濃いコメディであるため、それをそのままアニメ化するだけでも充分にエッジの効いた作品が出来上がる訳ですが、そこに前2作で培われたアニメとしての魅せ方のノウハウが加味されて、一層切れたギャグアニメとして楽しませてくれるシリーズです。
ただ、前巻まではほぼ原作通りの展開ながら「動画によって魅せるツボ」がしっかり練られており、アニメならではの面白さが随所に感じられたのですが、今巻ではそういった要素がやや希薄で、面白いことは面白いものの、それが原作の面白さ以上には感じられなかったのがやや残念ですね。
第5話は中間テストのカンニングを巡るぷにえと教師の争いがメイン。BGMは結構笑えるパロディがありましたが、展開そのものは原作に小ネタを追加した程度。ゲソ美のサディスティック度が強調されていたり、鉄子の断末魔のシーンは良かったのですが、無理矢理6話のネタフリをしているシーンが非常に興醒めでした。魔法詠唱のシーンも外していますね。
第6話は姉御の初恋話。アニメオリジナルの見所としては首都高で繰り広げられるカーアクションを3D映像で表現しているシーンとなりますが、今更3D映像が物珍しい訳がなく、正直「だから何?」といった印象は拭えませんでした。ただバックに流れる挿入歌「走り屋稼業本日開店」は無駄に力が入っていて良かったのですけどね。
全体に原作とアニメオリジナルの部分がうまく噛み合っていない印象でした。佐藤利奈嬢が無駄に声優生命を賭けている映像特典は、今までで一番見応えがある上、関節技の参考にもなって良かったのですが…