『大雪』は、ヘンツの物語にカリジェが絵を添えた作品。
子どものそり大会のために、そりに素敵な飾り付けをしようと、協力するウルスリとフルリーナの兄妹を描いた、冬に読むのにぴったりの素敵な一冊です。
おはなしの途中には、大雪に見舞われたフルリーナがなかなか帰ってこないという、はらはらどきどきする展開が待ち受けているのですが、 このあたり、頭で考えただけの描写ではなく、ヘンツとカリジェ、実際の山暮らしを知る二人ならではの、たしかな筆づかいに圧倒されます。
山の冬の、厳しくも楽しい子どもたちの暮らし。
この絵本からは、雪のおそろしさと美しさ、植物や動物たち自然の生き物のたくましさが、ひしひしと伝わってきます。
『フルリーナと山の鳥』と同じく、見開きの右側にカラー絵、左側にテキストとモノクロの線画がレイアウトされていますが、カラー絵の美しさは言うまでもなく、 ちいさく描きこまれたモノクロ絵も、見逃せない味わい深さです。