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大阪 [単行本]

百々俊二
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

関西を拠点とし、人と土地の姿を力強く撮影してきた百々俊二。
自身が生まれ育った記憶をたどり、三年の歳月をかけて撮影した大阪
JR大阪駅北の「北ヤード」、鶴橋、千日前、甲子園球場…
雑多で猥雑、人間臭さが醸し出す街の魅力或いは魔力。
色が消えた景色が語り出す本質の気配。
歴史の痕跡を今も残す大阪の半世紀の姿を
8×10の大判カメラで捉えたモノクロームの世界。

アートディレクション:鈴木一誌
寄稿:鷲田清一

内容(「BOOK」データベースより)

“わたし”の記憶を他者に手渡す。大坂の半世紀を見つめる百々写真術の到達点。

登録情報

  • 単行本: 188ページ
  • 出版社: 青幻舎 (2010/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4861522552
  • ISBN-13: 978-4861522550
  • 発売日: 2010/7/15
  • 商品の寸法: 26.2 x 26.2 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
新聞の書評に掲載された一枚の写真を観て思った、『只者ではない!』と。
その書評には著者の略歴などはなく、ただ還暦を過ぎて自分の記憶の『大阪』を
撮り始めたとだけあったのだが、やはりこのおっさん(失礼!)只者ではなかった。
 8×10の大きなカメラを持ち歩き、三脚を立て、その瞬間を待つ。
巨大な箱型カメラはまるで中から鳩でも出てきそうだ。
写真一枚一枚からシャッターを押すまでのやりとりまで聞こえてきそうだ。
「おっちゃん、これ何?」「カメラや。」「大きいなー。」「撮ってもええか?」
百々氏の『記憶の大阪』は、私たちの『記憶の大阪』になった。
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本来の姿 2010/8/26
By blue
形式:単行本
8×10で切り撮られた大阪の写真には
驚くほどに雑然さがない。
大阪のイメージには遠い大阪がある。
それほど人物が入り込んでいないからだろうか。
慣れ親しんだ街の景色がこう綺麗に写っていると少し困惑してしまう。
本当にあの大阪なのだろうか、と。

そういう気持ちとは裏腹に哀愁漂うこの街を改めて想う。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
1947年生まれの写真家・百々俊二さんが、自分の記憶にある大阪のイメージを大切にして撮った写真集です。
モノクロですし、被写体の風景がとても懐かしいものばかりでしたので、昭和の大阪を写し込んだ写真集だとばかり思っていました。ただ、若い人々の服装が今のファッションでしたから、不思議だと思っていたら、撮影地一覧を見ますと2007年から2010年にかけて撮られた作品ばかりなのにまず驚きました。つまり「今の大阪」の時代を切り取ったはずなのに、写し込まれているのはどこか懐かしい「昔の大阪」ばかりでしたから。

勿論、意識して被写体を選び、意図して構図とモデルを決めたベストショットは見る者に郷愁を与えながらも、ごった煮的で人間味あふれる生活臭が漂う大阪の姿を提示した写真集でもありました。
ただ、百々さんの温かい眼差しは被写体となった古い建物を慈しむように撮り、モデルとなった街の人々に警戒心を与えず、自然な表情を浮かび上がらせるようなコミュニケーションを感じ取りました。

鶴橋の国際マーケット、千日前の裏通り、道頓堀の巨大看板、京橋のガード下の飲み屋街、阪急中津駅改札下の薄暗い光景、百々さんが子供の頃過ごした関目とすぐ近くの千林商店街、十三、天王寺、山王、天下茶屋、曽根崎、ジャンジャン横町など、大阪をイメージする際にステレオタイプ的に例えられる大阪の街を撮っていますが、地元に対する温かい視線とプロのさめた感覚が、これらの写真を芸術作品へと昇華させたようにも思えました。
百々俊二さんは、九州産業大学写真学科卒業し、1970から写真専門学校の教員をし、1998年にビジュアルアーツ専門学校・大阪の学校長だったという写真家です。

当方も敬愛する阪大総長の鷲田清一「場所の記憶を明け渡す」というエッセイが所収してありました。これも一読に値する文でしたね。
巻末に、大きな蛇腹と画面をもつ8×10のカメラを据えている百々さんの眼差しは優しさと厳しさの両方がにじみ出ているようでした。
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